104つの奇跡

見えてるのかな、これ?

それが、帝国華撃団なのです!

2005年07月24日 10時16分30秒 | Songs & Music
 これを Songs&Music のカテゴリーに含んでいいものなのかどうか? 今回はサクラ大戦の曲についてご紹介します。

 まずはサクラ大戦を軽くご紹介。

 文明開化から五十余年…… 帝都・東京には西洋文化と日本古来の文化が入り混じったモダンな町並みが軒を連ねていた。
 蒸気鉄道、馬車、人力車、そして蒸気自動車が走りぬけ、空には飛行機、地下には地下蒸気(地下鉄)が駆け、高度な文明都市が築き上げられていた。しかし、反面……怪物や呪術により、帝都の平和は狙われ続けていたのである。……異形の化け物から帝都を守るべく、陸軍の所属から独立した秘密部隊が結成される。その名は「帝国華撃団」、略称「帝撃」である。帝国華撃団の主力攻撃部隊『花組』は、銀座・大帝国劇場の地下に本部を置き、帝都の平和を守っている。その花組に集められた、うら若き六人の乙女たち。平時は、銀座・大帝国劇場「帝国歌劇団・花組」の花形スタァとして舞台にかけ、帝都に悪なす者が現れれば、「帝国華撃団・花組」として平和のために命をかける。
 太正十二年四月……「帝国華撃団・花組」に、一人の青年将校が転属してきたところから、この物語は始まる……
(サクラ大戦ドットコム→ http://www.sakura-taisen.com/ より抜粋)

といったところです。補足しますと、プレイヤーは海軍少尉・大神一郎になり、悪を蹴散らすわけです。ただのゲーム音楽と侮るなかれ、サクラ大戦シリーズの音楽監修は田中公平氏。「ONE PIECE」や「トップをねらえ!」なども手掛けておられます。
 この人は本当にいろんな曲を作らはりますね。クラシカルなものからバラード、ポップス、ロック、ジャズ、タンゴにマンボ、サンバ、民族音楽チックなものから歌謡曲のようなものまで。ソロの曲もコーラスの曲も。しかも本編に出演されている声優さんの歌唱力が異様に高い。元々声がいい上に、歌の練習もされるそうで。そこいらの芸人やアイドルが歌うのとはわけが違います。歌で生計立ててる人と同等、いや、それ以上かもしれません。歌謡ショーをやるのは伊達じゃないですよ。そんな中からいくつかピックアップしてご紹介します。今回は1~4までってことで(「Ⅴ」はまだ未プレイなもんで)。


 まずは歴代OPから

・「檄!帝国華撃団」(サクラ大戦 主題歌。)
 恐らく一度はどこかで聴いたことがあるのではないでしょうか? 96年の発売当初はオリコンにもランクインしたらしいです。ストリングスとホーンセクション、それにピアノのイントロが激しくカッコよく仕上がってます。もちろんドラムやギター、ベースといったお決まりの楽器も用意されています。
 サビの「♪走れ~ 光速の~ 帝こ~く華撃団~」の部分はあまりにも有名だと思いますが。この曲に関しては、全編真宮寺さくら役の横山智佐さんが歌われております。中間部では「私たち、正義のために戦います~」のセリフ入り。歌詞が否応なしにテンションを引き上げます。PS2で「熱き血潮に」として移植された時にCMで親子連れやタクシーの運ちゃんが歌っていました。これ以降、この曲がサクラ大戦の代名詞ともなっていきます。


・「檄!帝国華撃団・改」(サクラ大戦2 君死にたもうことなかれ 主題歌。)
 イントロの入りは同じながらも、ストリングスのパートが追加されており、歌に入るまでが若干長い。しかし、それを感じさせないメロディーラインなので◎。この曲では1番をマリア・タチバナ役の高乃麗さん、2番を神崎すみれ役の富沢美智恵さん、そして3番を真宮寺さくら役の横山智佐さんが担当されています。
 サビの部分では帝国華撃団花組全員のコーラスが入り、非常に豪華な仕上がりになっています。また、1番と2番の間のギターソロ、2番と3番の間のドラムソロが入り、双方カッコよく決まっています。中間部のセリフも健在。今回は華撃団の旧メンバーが一文ずつ読み上げています。「1」の時と少々違いますので是非確認してみてください。私はこちらの方が好きです


・「御旗のもとに」(サクラ大戦3 巴里は燃えているか 主題歌。)
 舞台がパリに移ったこともあり「ゲキテイ」は一旦お休み。「ゲキテイじゃなくて大丈夫か?」と一瞬思いましたが、取り越し苦労でした。思わず「♪あ~あ~ マ~ロニエに~」と口ずさんでしまいます。歴代のサクラ主題歌の中で一気にトップに上り詰めました! 今まではギター、ベース、ドラムといったバンドで使われる楽器を中心に編成されていましたが、今回はフルオーケストラ! ティンパニのロールから始まって、ホルン、トロンボーンが唸り、フルートが踊る。弦楽器群が旋律を奏でればハープが彩りを添える。勢いはロックやポップスのそれと何ら遜色は無い。「お見事」としか言いようがありません。
 歌の担当は1番とリピートをエリカ・フォンティーヌ役の日高のり子さん、2番のAメロをグリシーヌ・ブルーメール役の島津冴子さんとロベリア・カルリーニ(「3」は名前が長い!)役の井上喜久子さんが、Bメロをコクリコ役の小桜エツ子さんと北大路花火役の鷹森淑乃さんが担当なさってます。サビはもちろん全員で。バックコーラスも入りますので異様な盛り上がりを見せています。オケにバックコーラスということで並の歌唱力ではすぐさま埋没してしまうんですが、ちゃんと響いてきます。文章量にも表れているように私の思い入れは非常に強いです 一度聴いてみることを激しく推奨します。


「檄・帝~最終章~」(サクラ大戦4 恋せよ乙女 主題歌)
 この「4」は一連の帝国華撃団、巴里華撃団を中心としたサクラ大戦シリーズは完結。いわば集大成的な作品として位置づけられています。それに伴い主題歌も集大成として、帝国・巴里双方の隊長を務めた大神一郎こと陶山章央さんが歌い上げています。男声ボーカルなのでキーが変わり、今までの「ゲキテイ」とは違った印象を受けるかもしれません。それは正しいと思います。曲も最初は「あ、ゲキテイ歌うんだな」と思わせておいて、2番で「そっちへいったか・・・」と驚かされます。ネタバレですが、1番が「檄!帝国華撃団」で2番が「御旗のもとに」なんですね。んでまた「ゲキテイ」に戻ってくると。
 サビでは帝国・巴里両華撃団全員をコーラスに背負っているので恐ろしく声が多いです。ただ、キーを陶山さんに合わせているためか、バックコーラスが異常に高音域。1:13なので陶山さんが埋もれてしまう部分もあったり・・・。中間部のセリフも復活し、終いには「大神華撃団」と私物化してしまいました。ちなみに「最終章」は「フィナーレ」と読みます。


・番外編「檄!帝国華撃団Ⅲ」 (サクラ大戦3 巴里は燃えているか 挿入歌。)
 主題歌ではないのですが、これを入れないのは忍びないのでここに入れます。プレイ済みの人には当然のことですが、「3」には帝国華撃団も出ます。必然的(?)に「ゲキテイ」もありました。しかも「Ⅲ」になって。曲の作りとしては初代ゲキテイと何ら変わりはないのですが、編成が少し違います。まず、歌は基本的に全員。メロディーのフレーズに各人のソロが入ると言うわけです。これまで陽の目を見なかったイリス・シャトーブリアン役の西原久美子さん、李紅蘭役の渕崎ゆり子さん、桐島カンナ役の田中真弓さんにもソロが配分されました。また、巴里と対比させるためか、中間部に琴のソロを配置。一気に和風テイストになりました。


 本当はこのまま挿入歌、ED曲となだれ込みたかったのですが、思ったより文章量が増大してしまいましたので次回に持ち越します。サクラの曲は基本的に秀作揃いですので是非聴いてみてください。

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