104つの奇跡

見えてるのかな、これ?

仲間多すぎるわ!

2005年10月22日 19時07分35秒 | Game
 このカテゴリーもそろそろ軌道に乗り始めました。基本的にRPGかアドベンチャーが多いです。ロボット大戦をやってもいいんですけど、一番やりこんだのが「第4次S」で、その後「α」あたりで停滞してますんで。


 今回はやっとこ、コナミさんの「幻想水滸伝」を紹介します(シリーズサイトはこちら)。この作品はシリーズとしてⅣまで、そして「ラプソディア」が発売されています。その他にも数本の外伝がありまが、今回は「Ⅰ」を取り上げます。
 このゲームの特徴を一言で挙げるなら、「壮大な仲間集めと本拠地作り」といったところでしょうか? 水滸伝と銘打っているだけにプレイヤーを含めて108人の仲間がいます。仲間にする、しないはある程度自由なんですが、仲間を全員集めないとベストエンディングが迎えられません。それどころか続編にまで影響が出ます。私は「Ⅰ」でレオンを仲間にし損ねたためあの人が生き返りませんでした。従って「Ⅱ」の某シナリオでは斧を持った金髪の人はいませんでした。まぁそれだけの話なんですけどね。あと、仲間には戦闘員だけでなく、宿屋や道具屋、防具屋や鍛冶屋がいますので、それらを引き入れることでわざわざ町で出向かなくても本拠地で買い物や武器の強化が出来ます。中にはギャンブラーや風呂屋、倉庫番なんかもいるので本拠地の中だけでも十分に楽しめます。ギャンブラーがいるので資金もすぐにマックスまで稼げます。


あらすじ
 帝国五将軍の1人テオ・マクドールの息子である主人公は今、緊張した面持ちで時間がゆっくりとすぎていくのを感じていた。黄金の皇帝バルバロッサとの謁見が迫っていた。きみは控えの間をキョロキョロと見回す、ふと父と目があった。無骨だがどこか優しい父の瞳が心配するなと語り掛けていた。波が引くように緊張が遠退き、あたたかな安心感を感じた。いつしか思いは昔日の思い出へと移っていた。
 付き人のグレミオ、幼い頃に母を失ったきみにとっては母親がわりだった。いくどとなく、わがままを言いグレミオを困らせたあの幼い日々がよみがえる。
 クレオ、家族同然にいっしょに時をすごした彼女は、父の部下という以上に大きな祖存在だった。
 パーン、父が彼を最初に紹介したときに、きみは大きなおそれをいだいた。はじめて会った彼は殺気をギラギラと燃え立たせた闘志だった。しかし、その奥にひそむあたたかなものに気付いた時に、おそれは消え、信頼が芽生えた。
 そして、テッド。出会ったのは数年前、だけど、おさないころからの親友のような気のおけない少年。きみは彼に心を許し、彼がそうすることを認めた。だが、かの陽気な少年は時折、ひどく大人びた目をすることがある。

「謁見の準備ができました。こちらへどうぞ」
 侍女の声できみは現実の世界へとひきもどされる。
「いくぞ。」
 重い父の声。そして大きな背中。圧倒的に思えたその父を、やがて追い越す時がくることをきみはまだ知らない。



 とまぁこんな感じです。あと、重要なのが紋章システム。このゲームは紋章を宿すことで魔法が使えたり、必殺技を習得したりします。要するに、全員火の魔法が使えるとかいうことも可能です。やりませんがね。また、MPという概念がなく、魔法は回数制です。魔法使いにとっては粘り強い戦い方が出来なくもないですが、強力な魔法を連発できないのが難点ですね。紋章も通常のものから「27の真の紋章」と呼ばれるものまであります。恐らく未だ27個全部は出てないと思いますが、「Ⅰ」ではその内の7つが出てきます。「ソウルイーター」(主人公)、「門の紋章・表」(ウィンディ)、「門の紋章・裏」(レックナート)、「竜の紋章」(ヨシュア)、「月の紋章」(ネクロード)、「夜の紋章」(星辰剣)、「覇王の紋章」(バルバロッサ)ですね。本当は9つ出てるはず(あとはルックとユーバー)なんですが、作中で語られていないので割愛します。

 
 本来ならばここでキャラクター紹介といきたいところなんですが、味方になる者だけで108人、敵も含めればもう少し増えるので最終決戦に連れて行ったキャラクターを中心に何人かご紹介します。

・主人公
 帝国六将軍の筆頭、テオ・マクドールの嫡男。しかし、見た目からは分からない。首都のグレッグミンスターにある屋敷には従者が3人と居候のテッドと同居している。ひょんなことからテッドから27の真の紋章の一つであるソウルイーター(魂食)を受け継いだため、皇妃であるウィンディに追われる身となる。住み慣れた家を捨て、街を脱出。その際出会ったビクトールという男の勧めで解放軍のリーダー、オデッサと出会う。しかし、解放軍のアジトが急襲され、オデッサは命を落とす。オデッサの末期の頼みで解放軍の新しいリーダーとなったが、それは祖国や父親と敵対することを意味していた。
 武器は棒。剣ではなく棒。主人公なのに棒術使いという新しい試みがなされています。まぁ「Ⅱ」の主人公も武器はトンファーですが。幼馴染のテッドから受け継いだ「ソウルイーター」という紋章、こいつがやけに危険なものです。まず、近しい人の命を吸ってパワーアップします。幼馴染のテッド、幼少時からお付のグレミオ、父であるテオ、これらの面々が犠牲になるたびに強くなりました。攻撃方法なんですが、4種類あるうちの2つが即死魔法。単体と全体です。残り二つが攻撃魔法。しかもどえらい強い。四段階目の「めいふ」なんかは普通に1500ぐらいのダメージが与えられます。「Ⅱ」で登場したときも相変わらずの強さでした。名前はないので、自分で付ける必要があります。私は見た目で「マオ」にしてました(中華一番っぽいので)。

・ビクトール
 解放軍のメンバーで主人公を反乱軍に引き入れた張本人。主人公がリーダーとなってからも解放軍「熊」と形容されるほどのゴツイ体をもち、剣の腕も確か。反面、魔法は苦手。彼の生まれたノースウィンドという村は吸血鬼・ネクロードの手によって壊滅。一人難を逃れたビクトールが村に戻った時には、ゾンビと化した家族が互いに喰らい合っている光景が広がっていた。ディジーという幼馴染がいたが、ネクロードに返り討ちに合ったビクトールに絶望し自ら命を絶った。その後、ネクロードを倒す方法を探して各地を放浪。星辰剣の助けを借りて見事にネクロードを打ち倒すことに成功した(かに見えた)。
 武器は両手剣。細かいテクニックは考えず、力任せに叩き斬る。パワーはかなり高く、前列要員。

・フリック
 解放軍のメンバー。元リーダーであったオデッサとは恋仲であった。解放軍アジトが急襲され、主人公が新リーダーとなった当初は反発していたが、後に和解。ビクトールとともに主要メンバーとして働く。戦士の村出身で、風習に習って剣には「オデッサ」と名付けている。剣術の他に雷の魔法も得意で、その姿から「青雷のフリック」とも呼ばれている。中々の男前らしく、「Ⅰ」、「Ⅱ」を通して美青年攻撃の一翼を担う。
 武器は片手剣。盾も装備できるので前列要員。剣だけでなく魔法も使えて攻撃のバリエーションが豊富。

・マッシュ・シルバーバーグ
 解放軍の軍師。軍師一家のシルバーバーグ家出身で元は帝国の天才軍師として名を馳せたが、「カレッカの虐殺」事件のあとで帝国軍を離れる。その後はセイカの村で私塾を営んでいたが、妹であるオデッサの遺志を受け継いで解放軍に参加。数々の戦法を駆使する。ってゆ~か、こいつがいなかったら解放軍は負けてたと思う。軍師なので戦闘には参加しません。

・グレミオ、クレオ、パーン
 マクドール家の使用人たち。主人公の従者でもある。グレミオは戦災孤児で流浪していたところをテオ・マクドールに拾われ、以後仕え続ける。主人公に溺愛とも思えるほどの愛情を注ぐ。それは主人公が誘拐された際に頬に傷を負ってまで助けたことにも現れている。
 クレオはテオの配下としてマクドール家に居ついている。主人公にとっては姉のような存在。武器攻撃だけでなく、火の魔法を使わせても中々イケます。
 パーンはかつてテオ・マクドールとの勝負に負けて以来、直属の部下となった格闘家。大食らいでいい加減だが根はいたって真面目。その忠義心の深さから一度は主人公を裏切ってテオの下に戻るも、悩みぬいた末主人公のところに戻る。獅子の紋章を装備しており、乱舞技が使える(ダメージ2倍 次ターンにアンバランス)。また、サブキャラなのに一騎討ちがあった(難易度高いが)。
 武器はグレミオが斧、クレオが投げナイフ、パーンがグラブ。近距離、中距離、遠距離とバランスが取れているので、プレイ初期には結構重宝します。特にクレオ。また、グレミオとパーンの協力攻撃である「お守り攻撃」はかなり役に立ちます。

以下、最終決戦に連れて行ったキャラクター
・バレリア
 これと言って特別なキャラクターではないのですが、登場時から我がパーティーのスタメンだったので紹介します。元は帝国の軍人だったが、五大将軍の一人、クワンダ・ロスマンの焦魔鏡で故郷の村が傷つけられたことで帝国を離反、解放軍に参加する。「虎将軍」、「素手で猪を殴り殺した娘」とも囁かれるが、見た目はもの凄い美人。
 武器は名刀「覇王七星剣」。これは猪を倒す際に通りかかった剣士・コンロンに剣の手ほどきを受けた時に譲り受けたものである。また、カナカンに隠居する伝説の剣士・ラウンディア・ハイアに弟子入りし免許皆伝の証として「はやぶさの紋章」を受け継ぐ(受け継いだ人はもう一人いますけどね)。ってゆ~か、この「はやぶさの紋章」が凶悪(ダメージ3倍 デメリット無し)。「美人な上に強い」と言うことなしなのでバレリア姐さんを一軍で愛用しています。

・カスミ
 同じくそれほど重要ではないのですが、最終決戦に連れて行ったので紹介します。ロッカクの里のくノ一でその諜報能力の高さから解放軍に多いな戦果をもたらす。というより、戦争フェイズで忍者を使うのは常識(相手の次の攻撃が分かるので)。三人いる忍者の中では恐らく一番使えると思います(個人的な趣味も入ってますが)。実は主人公に好意を寄せていたが、くノ一という立場上それを明かすことはなかった。「Ⅱ」でのやりとりがやけにツボ。「Ⅱ」にはバレリアもカスミも出てくるが、なんでか二者択一。個人的には非常に苦渋の選択を強いられた(カスミを選んでたけど)。
 武器は短刀のはずが、バグで遠距離攻撃になっていた。いや、単純にリーチが増えるからいいんだけど。また、「もずの紋章」を持っており、いづな落としが使えます(ダメージ2倍 デメリット無し)。まぁ力の値が低いのでそれほど期待は出来ませんが、速が高いのでほぼ確実に先手が取れます。

・ロニー・ベル
 全く重要でない上、特にグラフィックが気に入ってるわけでもないけど紹介します。おしとやかな女性を目指す格闘家。がさつで背が高いことを気にしているが、その分殴り合いにはめっぽう強い。某華撃団の赤担当を髣髴とさせる。
 武器は拳。力もあるのでパーンと同じぐらいの働きが期待できる。それだけなら大して珍しくはないが、「ほむらの紋章」を持っているので一気に格上げ。通常は近距離攻撃しか出来ないが、この「ほむらの紋章」を使うことで遠距離攻撃が可能(ダメージ2倍 デメリット無し)。つまり、前列でなく後列に配置してもなんら問題ないと。最終決戦では重宝しました。


 と簡単に紹介しました。まだ仲間として99人はいますが割愛します。先ほどから何度か最終決戦の話をしていますが、私のパーティーは

前列:バレリア ビクトール(強制出場) フリック(強制出場)
後列:ロニー・ベル 主人公(強制出場) カスミ

の布陣で臨みました。だいたいこれがスタメンです。基本的に魔法はあまり使わず殴り合いを仕掛けます。早ければ5ターンぐらいで決着が付きますが、そこは調整。まぁこれが最強というわけではありません。プレーヤーの数だけ最強のパーティーは存在します。
 ついでに戦闘システムも紹介しておきます。このゲームは基本6人パーティーです。前列に3人、後列に3人といった陣形です。ゆえに単体攻撃、全体攻撃の他に縦一列、横一列のみといったバリエーションが存在します。各人には武器が最初から決められており、剣やグラブはSレンジで前列でのみ攻撃可。槍や棒や斧は前列、後列の両方で使用可能。投げナイフや弓矢、銃(一丁だけありますよ)も両方で使用可能ですが、基本は後列で使います。各ターンごとに敵味方が入り乱れて攻撃をするわけなんですが、紋章を宿すことで必殺技や魔法が使えるようになります。ただ、相性というものもありますので何でもかんでも宿せばいいってもんでもありません。また、特定のメンバーが揃うと協力攻撃が出来る場合もあります。使用人同士、美少女同士、美少年同士といった感じです(美女、美青年のパターンもあり)。こういった技は概して大ダメージを与えれますが、技を出した後にアンバランスとなって1ターン行動不能になることもあるので使う際には注意が必要です。

 戦争イベントについても触れねばなりますまい。この作品、城を落とす際に数人で乗り込んで制圧なんて現実味のないことはしません。制圧する前に集団戦をやる必要があります。まぁこの「Ⅰ」では難しくはないのですが。基本は「突撃」、「弓矢」、「魔法」と三種類の攻撃方法があり、これらが三すくみになっています。この順番で優先します(突撃は弓矢に強く、弓矢は魔法に強く、魔法は突撃に強い)。敵将によって突撃が強いとか魔法を多用するとかありますが、だいたい弱点を突けば勝てます(どうしても勝てないのが何度かありますが)。この時に活躍するのが忍者です。彼らは敵陣に潜り込んで次の手を確実に見破ってきてくれます。それの廉価版の「こそどろ」というのもあるのですが、時折失敗したり、酷い時はお金をかっぱらってきます。ですが、この戦争イベントで問題なのは、戦死者が出ることでしょうか。108人の仲間が1~3人ずつで部隊を組むという設定なんですが、こちらが攻撃を受けるとその部隊に属している仲間が戦死してしまう恐れがあるのです。当然108人揃うことは叶わず、ベストエンディングも不可能となるのである種一番怖いイベントであります。

 あと、一騎討ちイベントもあります。だいたい戦争イベントの後に「城内制圧→ボス倒す→敵将との一騎討ち」という図式がありますね。こちらも「攻撃、防御、すてみ」の三すくみで同じくこの順で優先します。まぁ「防御」を「カウンター」とした方が分かりやすいとは思いますが。この一騎討ちでは普段のステータスや装備がそのまま反映されます。つまり、「いい防具を装備しておいて武器もなるだけ最高値まで鍛えておく。もちろんHPも完全回復」な状態でないとちょっと厳しいと思います。大体は主人公と敵の帝国五大将軍との一騎討ちが多いのですが、一度だけパーンと主人公の父・テオ・マクドールとの一騎討ちがあります。この時、パーンを十分に鍛えて、装備も万全にしておかないと殺されますのでご注意を。


 システムやグラフィック、音楽に関してはプレイステーションが発売されて間もない頃の作品なので今から見ると少々厳しいものがあります。マイナス面として紋章を宿さないと走れません。これはかなり痛いです。私はRPGではとにかく走りまくります。Bボタンや×ボタン押しまくりです。移動速度が遅いとイライラしてきます(「Ⅱ」になって改善されましたが)。
 グラフィックに関しては特筆すべきことはありません。古いゲームですのでそれなりです。ただ、各地方ごとに建築物の形状が違っていたりするのがやけにリアルだなと。どこでも造りが同じっておかしいですからね。あと、敵がやたらとデカかったりすることもありますがそれは問題なし。
 音楽もこれと言って気に入ったものはありません。和風チックなものからおフランスなもの、明るいのも哀しいのも一通り揃っています。まぁコナミもピンキリですから(パロディウスの音楽は最高なんだけどな~)。でも「Ⅱ」はワルシャワかどっかのオーケストラを使ってるので恐ろしく豪華です。まぁ一作目ってことで。
 最後に重要なことを一つ。これをクリアしたらデータは消さないで下さい。このシリーズは「Ⅱ」、「外伝1、2」、「Ⅲ」にセーブデータを引き継いでいくことでシナリオに変化が出ます(外伝は無くてもそれほど問題ない)。引き継がないと見れないイベントもあり、仲間にならないキャラクターもいます(無くても108人は集まりますが)。残念ながら「Ⅳ」には引き継げませんが、「Ⅲ」まででこれは重要です(「Ⅳ」には引き継げない大きな理由があるんです)。「Ⅰ」の発売が95年、「Ⅲ」が02年、足掛け8年もセーブデータを使わせるとは思い切ったことをするもんです。



 今回も間単に紹介しましたが、このゲームの醍醐味はやはり「仲間集め」と「本拠地作り」にあると思います。三桁もの数を集めるのは中々に大変で、○人あつまらないと仲間になってくれなかったり、特定のキャラクターがいないとダメという人もいます。RPGでありなが、育成シミュレーション的な要素もあるので一粒で二度美味しいと言えなくもないです。新品でも2000円、中古なら数百円で売ってると思います。「Ⅱ」は中古では結構品薄ですが。
 シリーズの新作、「」の製作も発表されました(「ラプソディア」はⅤにあらず)。ムービーを見る限り、豪華声優陣を起用しているようです。軽く聞き取った限り、折笠愛、藤原啓治、若本規夫らへんが判明しました。まぁ、ちゃんと聞けばもう少し判明するでしょうが。かなり楽しみです。
 

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