
何らかの事情で、うら若い子女二人と飲んだりする機会が訪れたのであります。京成立石の、串揚げ屋さんであります。酔っ払いにならないやふに!
後述:なーんちゃって、実は編集者との打ち合わせでありました。“事情”つーても、僕の場合はそんなもんなのであります。
京成立石というところは、寅さんで有名になった東京都は葛飾区にあります。
初めて訪れたのだけれども、なんというか、葛飾の雰囲気が前面に押し出された、非常にパワフルなところでありました。
午後の1時とか2時頃から開店する店(飲みメイン)が何軒かあり、そういったところは何とかスケジュールをやりくりして、開店時刻くらいには到着しておかないといけない。
人気のある食材が、すぐに売り切れてしまうからなんですな。
何となれば。
平日の昼過ぎ、大多数の人々がキチンと労働に励んでいらっしゃる時間帯に、僕はノレンをくぐったのであります。
これを社会的背徳行為と言わずして、ナンと言ふ。
当然、僕は少しうつむき加減になり、窓(開けっ放し)から外をちらちらとのぞいたりする。
自然、外では配送関係のお兄さんなどがテキパキと働いていらっしゃる。
必然、彼らも我々をちらちら眺める。
「いいないいな、オレも飲みたいな。こんなトラック放り出して、そっちに参加しちゃおうかな」
なぞと推測出来る視線もあるし、あるいは
「くっそーおまえら、バチが当たるぞバチが!」
なぞと推測出来る、あからさまな視線もある(ような気がする)。
「俺だって仕事のためだかんな。事情があんだからな事情が...」

ふと、連れの子女を見てみると、
「我他人の視線なぞ全く意に介さず。すべてこともなし」
という不敵かつ悠然たる振る舞いで、度数25の焼酎を摂取している。
どうも僕はあれですな、気が小さいようなんですな。
何はともあれ、実に面白い体験がでけました。モノクロで写真を何枚か撮ったはずなので、そちらもいずれupしてみようと思いますです。