ありえないほどアフロな仏像
果たしてその正体は...?
旅先の地で最初に感じること。
つまりその土地のファースト・インプレッションはとても重要で、それだけで、その土地の印象が決まってしまうことがある。
それは水の味だったり、最初に口をきいた人の親切度だったり、人それぞれで見るポイントが違うのではないか。
京都駅に降り立った僕がまず感じたのは、匂いであった。
改札を出て、京都駅の南北を結ぶ自由通路(伊勢丹とかがある)に出ると、香ばしい揚げ物の匂いがしていた。
それもメンチカツの匂いである。
トンカツでもなく、ドーナツでもない。あの合挽肉を揚げる匂いである。
駅で出迎えてくれた知人に、真っ先にそのことを尋ねてみた。すなわち「ここ、メンチカツの匂いがしてるね」と。
「ほんまや、どこからやろねぇ。しかしメンチカツまで特定しはるん?」
そうなのだ。特定してしまうのだ。
何故なら、僕にとってメンチカツは心の友であり、メンチカツをめぐる忘れられない想い出もあるほどなのだ。
(詳しくは連載もの「憧れはグラハム・カー 幼少編 3」を参照のこと)
いきなり琴線にタッチしてきた古都・京都。どうやら今回も面白い旅になりそうだ。
到着早々、大雨の洗礼を受ける
しかしめげずに東寺に到着
京都駅で知人と別れたあと、雨が激しくなった。
近鉄京都線に一駅乗って、東寺駅で下車。
今回の旅の目玉である東寺に、まずは行ってしまうのだ。
五重塔は内部が拝観できた
心柱を大日如来とし、周囲を四尊の如来が囲んでいる
修学旅行の中学生たちの声を聞いてみよう
「もう歩きたくない。観光しなくていいよ」
「雨の京都も風情があるんじゃねえの」
「オレ、そこまで達観してないしぃ」
「おっ。早くも仏教的なコメント!」
魂がブッ飛ぶ金堂の薬師三尊像
その大きさ、存在感にうなじの毛が逆立つ
講堂の立体曼荼羅。まさに豪壮、圧巻
(画像は2枚とも東寺のパンフレットから)
やはり東寺はすごかった。
雨で靴の中まで濡れてしまったが、心には固い結晶のようなものが残された。
仏像って、心に迫ってくる“何か”を持ってるんですねェ。
今回のベースキャンプとなる京都ロイヤルホテル&スパ
河原町三条にあり、立地が抜群によかった
この記事は『にしかはのつれづれなるままに』“五刧思惟阿弥陀如来”にトラックバーック!