妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

介護の回想(11)誰と電話してたか思い出せない

2013-02-11 21:41:03 | 介護の回想

施設に入所中の妻 認知症を発症してから10年目です

3日毎に 夕食の介助に行ってますが 1年前から介助の時間中 45分くらい私を全然、

認識出来ない日ばかりです・・・

たまに認識できたかのような表情が表れることもあるが ほんの一瞬です

ただ黙々とスプーンで口に運ぶ食事を機械的に食べています。


意思の疎通がはかれない

私を見ない

声をかけても何の反応もない

声を発しない


虚しい思いの面会の帰途 昔の健常の頃の思い出が浮かんでこないで

認知症発症初期の異常行動で戸惑って・・・ どう対応していいのか分からないで・・・

苦しんでいた頃のことばかり思い浮かんでくるのです。


一例 8年前の9月(記録があります)


以前 一緒に働いていた時の妻の友人から電話があった

私が電話をとった

私も知っている方だったので少し話してから代わった

終わってから2~3分後に 「今誰からだった?」 と訊いてみた

「誰とも電話してない!」と答えたのです。


記憶障害を考えるとき 深い意味のある答えだと記憶してます・・・

この「電話」と言う言葉はどうして出たのか気になるので翌日、

昨日の電話の主の名前を言っても全然思い出さなかったです


後に理解できたのは 見当識障害により時間差が識別できない障害なのだと分かった・・・!!

昨日と言う時間差が数年前のことか 今のことか定まらないのだと思う~~。


この頃の次々と起こす異常行動に ただただとまどうばかりだった。