妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

介護の回想(12)IHグリル

2013-02-15 19:17:19 | 介護の回想

まだ 日常の仕事は 少し見守っていれば出来ていた頃

平成17年デイサービスを利用していた要介護2の時 異常行動で特に記憶に残っていることがあります


造花に水をやってました

生き花だと思っているので解かります、何日も続けました


どうしても本人が理解できなかった手順がありました


魚焼きです


魚焼きは ガスレンジを長年使っていて 本人はなんの問題なく家族分の魚を焼いていましたが、

ヤカン・鍋を何回も焦がしたり 鍋の中身を真っ黒に焦がしてリビング中煙で壁が見えないほどの

ことがあった

その時 本人は別の部屋にず~といたのです


此の件があってIHグリルに取り替えた


魚焼きの手順


先ず魚をグリルに入れる(皿に水を入れる。 これは出来た)

グリルをセットする   これも出来た

スイッチを入れる   これがどうしても解からなかった

単純に これを押せばいいんだよ 黙っていても焼き上がるんだよ!!

と何度も言っても解からなかった  しなかった


IHグリルならば自動で焼き上がって、こんなに便利で安全なのにと思ったのが、

裏目に出た。

元に戻すにも処分してしまった・・・!!

健常な高齢者ですら新しい機械の操作はなかなか呑み込めないのに認知症の人には

よっぽど至難のことだと思う


この頃 新しいグループホームを見学に行った時、

そこの施設では、あえてガスレンジを採用したと言ってました。

実行機能障害がなければガスレンジは使える、体で覚えているので・・・

IHレンジは全く別で認知症の人には(私の妻)、いくら説明しても理解できないと思った。

また認知症の人(私の妻)には 説明 と言う語句は無用だと思った

ところがです妻の入所している施設では妻を除いて皆さん職員さんの言ったことに、

解かったように頷くのです。

昨日 認知症の人は千人千色と 言ってしまったが妻は特別のようだ