昨日、お寺の報恩講があった。報恩講では、お経を唱えた後に「お説教」がある。いつもの「お坊さん」だから、檀家も気安く話しかける。お説教中でも、質問したり話題がそれたりで和気あいあいの談笑となる。昨日も、脱線して「お通夜」が話題に。
お通夜は、もともと家族が故人と別れを偲ぶもので、一般の参拝者がお参りするものではないらしい。まして香典なんて論外のこと。一般の参拝者がくれば、喪主や親族は参拝者への挨拶におわれ、ときには故人に「お尻」を向けたりで、とても故人に別れを偲ぶどころではない。
今では、ともすれば「告別式」より「お通夜」に一般の人がお参りすることも多くなってきた。勿論、香典も受け取る。もともとの宗教儀式である葬儀の意味合いからすると、「お通夜」がなくなって「告別式」が2回行われているのかも知れない。
こうした脱線した話題から、さらに家族葬・1日葬・直葬などへも話が発展。「お説教」で有難い話もよいが、時には、こうして「坊さん」を囲み、日頃の何気ない疑問を皆でワイワイしながら考えたりするのも意義深いし、それを皆で談笑すれば楽しくなってくる。宗教の本質は別にして、檀家さんが「義務的でなく参加を楽しみにしてくれる」ことが大事かも!