定年後は勝手気ままな家庭園芸が主役だった。それでも、野菜や果物は限られていたものの漬物や梅干しだけは、年中、家族が不自由することはなかった。それが老後の過ごし方だと思っていた。
古稀を越えた今、新たに家庭内での役割も担うようになり、これまでみたいなフリーな時間は少なくなった。ただ、不自由になったはずなのに、多少なりとも家族の一助になっていると思うと、なぜか日々が充実してきた。
勝手気ままだった家庭園芸も、限られた時間に集中してするようになった。
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我が怠惰な性分。これまでは、遊び回ったり「ぐうたら」することとなると抜け目がないのに、家庭園芸となると「そっちのけ」の日々となりがちだっただけに目離しができなかった。ときどき、もう一人の自分が戒めてくれていた。
最近、日々、背負わせる「何か」を探してやることが「充実した余生の過ごし方」なのかもと感じ始めてきた・・・
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今か今かと、掘ってくれるのを待ってくれている「お芋さん」。
アンタの優先度は低い! もうチョット、待ってておくんなまし!