昨夜、暗くなった夕食後のことだった。
玄関で呼ぶ声がした。農作業着の格好をした隣のミカン農家の人だった。夕食も摂らずに倉庫で選別作業をしていたみたいだった。
開口一番、「クズみかん もろてくれる」「ゆら早生の終りや」「今年の夏は雨が多かったんで味がもう一つやけど」「傷物も入っているけど選るのが面倒で・・・ お宅やったら傷物は畑に廃棄してもらえるし」と。
手押し車に、出荷できない小さい3Sサイズの「ゆら早生みかん」をコンテナに入れて運んで来てくれていた。
「コマ(小さいサイズ)、大好きや。もらう・もらう おおきに」「冷凍もんやけど、沢庵(大根の麹漬け)食べる?」
「ほしい・ほしい」
・・・・・雑談・・・・・
「みかん採りに5人も6人も雇っているので勘定に合わんけど、採らなしゃーないし・・・ 肥料や農薬代もいるし・・・ 何してるこっちゃわからん」
「旦那、体調悪いから大変やなあ・・・ そら、一人でやるには、1haからのミカン畑は無理や」
「いくつかの園地、放棄しようと思てんのや」
「そうしたらエエ。体が第一や。無理せんときーや」
ミカン農家も大変や!・・・みかん、有難く戴かなくっちゃ・・・
ブランドの「ゆら早生みかん」、前日「みかん作り名人」からもらったばかりの2杯があるので、倉庫に規格外の3Sサイズがコンテナに3杯積まれている。有難いこっちゃ。