早朝、まだお日さんがあたっていない畑を見回った。
富有柿の色づき具合が良くなっていた。収穫適期の柿が多かったものの、よく見ると夜露に濡れていた。午後、色づき加減を見ながら収穫することにした。
<夜露に濡れた富有柿>
<全体が朱色に染まってきた>
<紅八朔も黄色くなってきた>
この夜露、冷え込みが厳しくなると霜になるはずだが、我が地で霜はまだまだ先のこと。ただ、早朝の吐く息が白く見えるようになってきた。北国に降り始めた雪とは雲泥の差だが、それでも冬近しを感じるようになった。
畑から戻り軒下の縁台に座った。この縁台を「マイ喫茶」と呼び、くつろいでいた早朝のひとときもオフシーズン近しと感じるようになってきた。ただ、早朝は店仕舞いしても、昼間、ポカポカ陽気の日は「ひなたぼっこ」の場に変わる。
東の空からお日さんが昇り始めているのに、西の空にはお月さんが名残惜しそうに残っていた。