ホームセンターへ散水器具を買いに行ったついでに園芸道具の売り場も見回った。陳列されていた剪定鋏をみて、ふと思い出した。今使っている剪定鋏は枝を切った後にグリップが戻らない時がある。よく使う剪定鋏だし、新しい方が作業がスムースなはずだしと、買うつもりでどれにするか物色した。
いろんな種類があった。使ったことのないステンレス製があった。剪定鋏は使ってみないと、切れ具合や使い勝手もわからない。エイヤッと決めて買ってきた。
使ってみたくなってきた。
握ってみた。握った手が滑りやすかった。グリップにカバーがなかった。滑り止めにビニールを巻いてみた。滑らなくなった。
今、使っているのと比べてみた。刃が一回り大きかった。
八朔は3月に剪定するのが一般的だが、我が家は樹上で果実を熟成する「木成り八朔」なので剪定が遅れていた。NEW剪定鋏を使ってみた。
晩柑類は滅多に農薬を散布しないからか、葉っぱにヤノネカイガラムシを多く見かけた。思い切って枝ごと切り落とすことに。枝ぶりを整える剪定というよりヤノネ除去の剪定となった。高さ3m以上の枝も、木に登ることなく脚立を移動することで剪定できた。
整枝ではない剪定だったので、切り終わった後の枝ぶりはよくなかった。そんなことを気にしないのが家庭園芸。バッサリと切ったので風通しもよくなった。病害虫被害も抑えられそう。
NEW剪定鋏は切れ味も良かった。以前の剪定鋏よりも太い枝まで剪定できた。
剪定が終わりかけた頃、自治会の溝掃除に参加していた家内が帰ってきた。「これ幸い」と剪定枝を焼却する場所まで運んでもらった。片付いたころ、小雨も降り出したので早々に引き揚げた。