今は以前と違って、お互い用もないのに隣近所にぶらっと入っていくのは遠慮しがちになった。道や畑で会った時に、一言二言、話す程度になった。
田舎らしさがめっきり減った。青春クラブ活動も自粛中なので楽しみが少なくなった。コロナ感染を気にせざるを得ないご時勢なので仕方がないが・・・
今回、用件があったので久しぶりにアチコチの家を回った。
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「初午」には地区共同の厄払い、7月には地区の「夏祭り」をする「お寺」。
檀家もなく「地域の守り仏」である「お寺」。
歴史的な経緯が全く記録されていない自治会管理の「お寺」。
古(いにしえ)の時代から受け継がれ、後世へと引き継いでいくにあたり、現世代でわかることだけでも記録に残して置くべきとの思いから、同志と断片的な事実を調べ推測・憶測しながら資料をとりまとめた。
今回は新たな情報を入手したので加筆修正し、法要でお世話になっているお坊さんや自治会区長など関係者に渡すため、家々を回ってきた。
交わす言葉は、田舎らしくもない「達者か?」「オー 元気やで!」。
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この資料を作ったことで、いろんな変化が起きている。
何十年も前からボランティアで花当番してくれている実態を知った自治会役員が、当番回数を減らして負担を軽くし、自治会からの補助金も増額した。
神社仏閣などの大木を調査している人が、お寺のことを知りたいと訪ねて来られた。
お坊さんから、知人の僧侶がお守させてもらう意向があるので相談したいとの連絡があった。
田舎といえども混住化がすすんだ今、お寺の世話役やボランティアを理解し協力してくれる人は多くない。作った資料で「お寺」の歴史的価値や「薬師如来様」のことを知り、理解・協力してくれる区民が増えることを願うばかり。
自治会でお寺を管理し、後世に引き継いでいくのは容易ではない時代になってきた・・・