外の空気は冷たかったが風もなくていい天気だったので、庭と畑をぶらぶらと見て回った。ときどき、首にかけたカメラで写真を撮った。
・・・山茶花・・・
花が咲き始めていた
花開く直前の蕾もいい
蕾がいっぱい
・・・バラ・・・
蕾がいくつかついていた
・・・クロガネモチ・・・
紅い実がいっぱい。朝は食事タイムなのか何種類もの野鳥が実をついばんでいた。
・・・八朔・・・
樹上で熟成中
ときどき見回って落果した果実を拾っている
・・・隣地のミカン園・・・・
休日だけ農作業している後継者の息子さんが、隣地でみかん採りされていたので声をかけた。
「休日だけのみかん作りって、大変やなあ」
『ヤノネカイガラムシだらけ。共撰がヤノネに厳しいので出荷できへん。来年、定年になるので、もう少しはちゃんと作れる』
「ヤノネついたら、枝ごと切るしかしゃーないもんなあ」
・・・
「我が家の白菜や大根も、カタツムリなどの害虫被害で今年はいつもの半分以下やった。柿もカメムシ被害で散々だった」
『この周辺のミカン園、どこもカタツムリが多いで。カメムシに薬剤散布したら独特な排泄物を出すらしく、その匂いでたくさんのカメムシが集まって来て逆効果みたいやった』
・・・
「おばあちゃん(80代半ば)も、みかん採ってるやん」
『畑へ行くと言って聞かんから、連れて来たんよ』
・・・・・・・
高齢化がすすむミカン農家。後継者不在の農家も多い。
あと10年もすれば我が家のように、段々畑のミカン園は山林に、平地のミカン園は遊休農地となったり宅地化されたりと、栽培放棄がすすんでいそう。
美味しい「有田みかん」の行く末が気にかかる。
・・・
「みかん」「梅」「柿」「八朔」の収穫量が全国一位の和歌山は、農業県。農業の果たす役割は大きい。
今年4月には、県内8JAが合併し1JAとなる。
農家の所得向上、後継者対策、農地の維持、安心・安全な農産物を消費者に届ける責任など、新JAへの期待は大きい。