昨日、神戸森林植物園へ行ってきました。
神戸森林植物園は新緑とあじさいと紅葉がきれいなことで有名です。いまちょうどアゾサイが見ごろだというので、久しぶりに行ってきました。以前は一眼レフカメラを携えて何度も通った場所ですが、今回はコンパクトデジカメでウォッチングです。
<7月8日撮影>
あじさい坂のヒメアジサイ
ブルー系・ピンク系・ムラサキ系・白・・・
昭和のはじめ、牧野富太郎博士が植物の採集旅行の際、このあじさいを信越地方で見つけ、その優美な姿から「ヒメアジサイ」と名付けられました。ホンアジサイとエゾアジサイの交雑種であると考えられています。手まり形の澄んだ青い花をつけますが、その花房はごつごつした形状になることが多いようです。
葉面に光沢がなく、花球はアジサイより小さい。エゾアジサイとアジサイの自然交雑種とされています。
特に目に留まったのがこの花
「ミカワチドリ」
ガクアジサイ系の品種で、装飾花がなく両性花の萼片がやや大きくなったもの。咲きすすむと垂れ下がり、千鳥のように見えることからついた名前だとか。
西洋アジサイ
西洋アジサイは、日本のアジサイがヨーロッパで品種改良され、日本に逆輸入されたもの。花色が豊富で主に鉢花で扱われているアジサイの主流です。従来のアジサイと区別するために属名の「ハイドランジア」の名前で呼ばれることも。
ガクアジサイ
漢字で書くと「額紫陽花」で両性花の周りに咲く装飾花を額縁に見立てたもの。
日本に自生するもともとのアジサイは、このガクアジサイで、通常「アジサイ」と呼んでる手毬咲きのアジサイ(ホンアジサイと呼ぶ場合もあります)やヒメアジサイもガクアジサイを品種改良して作った園芸品種だそうです。
アジサイの花は両性花(完全花)と装飾花(不完全花、中性花)の2種で構成されています。一般に花といわれている部分は装飾花で、中央にある多数の両性花には、退化した雄蕊と雌蕊があり、花びらに見えるものは萼(がく)です。
ガクアジサイでは密集した両性花の周囲にいくつかの装飾花がみられ、
アジサイ(ホンアジサイ)やセイヨウアジサイではほとんどが装飾花となっています。
また、装飾花の欠如した変種もあります。(ガクアジサイ「三河千鳥」など)。
多目的広場周辺のアジサイ
アナベル
アメリカ原産のアメリカノリノキの手まり咲きになった変異種。オランダで作出されました。
ヤマアジサイ「富士の滝(フジノタキ)」
白花で八重咲き品種で、半てまり咲きの清楚な花です。
ヤマアジサイ
ガクアジサイを小ぶりにしたような花姿で、どことなく野趣があり、非常に多彩な品種があります。半日陰の湿り気のある林や沢沿いに自生し、華やかさはありませんが、可憐で清楚な雰囲気が好まれているようです。代表的な品種に「シチダンカ」があります。
七段花(シチダンカ)
ヤマアジサイの変種で、装飾花が八重咲、各がく片が剣状に尖りきれいに重なって星状に見えるのが特徴で、六甲山の特産種となっています。フィリップ・シーボルトの「日本植物誌」に採録されていましたが、その後は実際に見かけられることがなく、幻のアジサイと言われていましたが、1959年(昭和34年)に六甲山系内で発見され、増殖栽培により園内でも見られるようになりました。
ヤマアジサイは山野草愛好家の間でも人気があり、私も何種か育てています。
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