なんだりかんだり

電動車いすで街に繰り出して感じたことを気軽に書きます。

スーパーDr.

2014年07月09日 16時45分43秒 | 日記
私は心筋梗塞で倒れるまで「主治医」と呼べる人はいなかった。生まれ持った障害名「脳性小児麻痺」通称CP以外に病気?がなかったからだ。障害の方の治療も拓桃園を小4で退院する時、これ以上治療しても良くならない、このままで生きなさいと、初代の園長に宣告された時に事実上終了している。それでも福祉行政は、ことあるごとに診断書を要求して来る。出すことが重要らしく内容は吟味されてる様子もない。私の親は転勤族だから退職するまで住まいを転々と変わったから、数年ごとに出さねばならない診断書はその度に病院と医師が違った。書いてもらうたびに年齢分の人生を語らなければならなかった。だが語った内容は診断書には反映されないのだ。CPなんてそんなに大きな変化などないしね。一枚の診断書のために数回通わせられるのが常で、いつも頭が痛かった。事務員に説明し、看護師に説明し、測定係の理学療法士に説明し、ハンコをもらう医師に説明し、本当めんどくさかったのですよ。
で、今年が診断書の提出年に当たっていて、今回はいつも通っている病院に頼んでみた。内科と眼科にしか行ってないが、患者だから、相談室に電話したらリハビリステーションに予約してくれた。そして今日行って来たのだが、リハビリステーションの受付の人に「この科は初めてなんで書いて下さい」と用紙を渡された。この場合は障害のことだと思い「生まれ付きなので、病気になる前の状態はありません」と言ったら、困った顔して奥に聞きに行き、記入の必要なしと言われた。嫌な予感、また人生の治療歴を語らなければならないのか? 問診の時看護師が血圧を測ったが、これも診断書には記載されないものだ。一時間ほど待ったら医師に呼ばれて診察室へ。「前は違う病院で書いてるね」私「はい、診断書だけの付き合いでしたから、今はこちらの内科に通院してますし、こちらで書いて貰おうと思いまして」医師「なるほど」とにっこり笑い、テキパキ測定し、所定用紙に書き込んで行く、診断書に記入するための確認事項以外に聞かれなかった。そして診断書は、待ち時間を合わせて2時間で完成した。奇跡的な
スピードだが、必要なことは全て書かれていたすごい。この医師は診断書の趣旨をわかっているし、CPのなんたるかも理解しているんだ。たとえ整形外科の医師でも理解して無い人はワンサカいるので今回は運が良かった。ホッとしました。まあ、違う科でも通院患者だということが良かったのかな。やれやれです。