今週の土曜日は「東日本大震災」から12年になる日です。仏式に言えば「13回忌」になります。親しい方を亡くしたり、家や生活基盤を無くされた方々から見れば、そんな単語で区切れない気持ちだと思います。私はそのような被害には遭いませんでしたが「2メートルの都市型津波」にやられた町に住んでいたので、生活の基盤がしばらくの間混乱していました。そのことは今も昨日のことのように語れます。それでも私の場合は、現在元の暮らしに概ね戻れているので幸いです。今もいろいろ苦しんでいらっしゃる方がたくさんいることを念頭に3月11日に祈りを捧げたいと思っております。
私の出生地は、岩手県の釜石市です。母の実家があり、建物は流されて無くなりました。幸いに親族や親しい方に津波で、命を落とされた方はいないです。釜石は昔から何度も大津波の被害に遭っていて災害の時は「てんでこ」という教えがあります。「てんでこ」とは方言で「それぞれ」を意味します。災害の時は、誰かを待つのではなく自分の判断で逃げなさい。生きていれば、家族には再会できるのだから、という教えです。この教えのおかげで、釜石の小学校の児童には亡くなった方はいなかったとのこと。全国的に「釜石でんでこ」と評判になり、アニメ化されています。
そして先日知り合いから(かごめの玉子)の新作、苺味が贈られてきました。このさいとう製菓は大船渡にあり、津波の被害にあったのですが、製造済みのかごめの玉子を社長さんが、避難所に配って歩いたそうで、尚且つ一年で、会社を再建され、従業員全員を呼び戻した復興の象徴のような会社なのです。
岩手は逞しいです!