切望していた子供に恵まれず、新天地アラスカで生活をすることで、自分たちを奮い立たせ、夫婦二人の人生を大切にしようと考えたジャックとメイベル。
しかしアラスカでの生活は二人の想像を超える厳しさで、妻を守ろうと過酷な労働を自分だけでしようとする夫と、疎外感と背中を向けられていると感じる妻は、お互いを思いやりながらもすれ違う生活になってしまっていた。
そんな二人が初雪の夜、女の子の雪像を作り、藁の髪の毛をつけ、手袋とマフラーを与え、眠りに就く。
次の朝、雪像は姿を消し、その代わりに透き通るような白い肌をしてブロンドのヘアーの女の子が二人の目の前に現れる。
ロシアの民話をベースとした童話のようなヒューマンドラマ。
幻想的な情景描写と厳しい冬の生活の描写がいい具合にうまく融け合っているところが素晴らしい出来になっています。
そして私が考えるこの作品の一番素敵なところは、登場人物がそれぞれ魅力的なことです。中でも私の好きなキャラクターは、人情味にあふれ豪快だけれど無神経なわけではない隣の奥さん。
元となっている民話は残念ながらハッピーエンドとは言えない話だということがすでに書かれていたので、途中からあらぬことを想像してしまい(苦笑)、先に進むのが怖くて少し読むスピードが落ちてしまいましたが、私の予想は全くもって外れ、それまでの冬の描写に加え、春から夏にかけての風景も美しい描かれ方をしているところの感嘆し、素敵なセレモニーのシーンに感動して涙ぐみ、といった感じ。
8 OUT OF 10
なんとなく個人的には夫婦の年齢を一回り下げてもらったほうがしっくりしたのにな、と思いました。
ちょうど息子がサバイバルキャンプに行っている間に集中して読んでいたので、森の中でのキャンプの張り方や動物の処理の仕方が書かれているシーンを重ねて読みました。どう考えてもこっちの方がわかりやすいですもんね、本人の話を聞くよりも。で、やっぱり、相当な精神力を必要とする作業そうだと感じました。
そして、ここにも出てきました、タープ!この作品の中では tarp と書かれているので、パイを読んでいなければわからなかった単語だったなぁと、三百回くらい出てきたことに感謝をしたくらいです。
冬に読む大人の童話は以前に、The Girl with Glass Feet を読みました。こちらも情景描写の美しさは突出していましたが、なにぶん登場人物が生理的に受けつけなかったのが残念でした。
私が今の時期にお薦めする本は、Pillip Pullman の「Clockwork」。大大好きな作品です。とにかく言葉の紡ぎ方が秀逸で、幻想的で美しいという点で共通していますが、多分基本的にはゴシックホラーなのでゾクゾクします。
映画「FROZEN」

遅ればせながら映画館に観に行ってきました。クリスマス前には始まっていて娘は行きたがっていたのですが、もう子供用の映画に行くのは嫌だなぁと思ってさりげなく無視してきました。
それで今回のスクールホリデー中にどうしても行きたかった娘は自分で劇場と時間を調べて改めてお願いしてきたので、行ってくることにしました。
面白い!!!!
すっごく楽しくて良い作品でした。
アンデルセンの「雪の女王」をベースにしているので、愛と勇気がテーマになっています。
ディズニーですから映像が綺麗なのは固いところですが、今回は音楽も素晴らしいんですよねぇ。
10 OUT OF 10 絶対見逃すな!です(笑)
私は2Dで観ましたが、3Dだったらもっと良かったんだろうなぁと思います。
私のツボにはまったのが、二人出てくるヒーローの顔。
最初に出てくる王子は顎の辺りがベンアフレック。

あとから出てくる森の住民クリストフはあの鼻はどう見てもオーエンだよね?
