hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

The Company Men

2014年05月27日 | 映画


リストラにあい再就職先を探すベンアフレック、次は自分の番かと怯えながら暮らすクリスクーパー、社長と共に会社を設立してきたのに最近溝が深まるばかりのトミーリージョーンズ。
会社員として時間を仕事に捧げてきた男たちのやるせない姿を描いた作品。

確かに切ない設定なのだけれど、金持ちの心境が理解できないもんですから、ピンときません。
なぜそんなにお給料をもらっているのに、数ヶ月の生活を維持する程度の貯蓄がないのか?
去年の夏のディズニーワールド旅行のカードローンの返済が、、、、って、どんなに贅沢な旅行だったとしてもそれくらい2ヶ月分の給料の余り金程度で完済出来そうじゃない?

でも、多いですね。自分の納得する仕事、というよりポジションと収入にこだわっていつまでも自宅にいる旦那さんたち。 私の周りにもいつでも必ず一人、二人はいます。毎回奥さんたちの理解と献身ぶりにに感心してしまいます。
俺はそんなんじゃないったって、選ばれないってことはそんなんなんだよ!と他人は思う様なことも多いのですが、そこで妥協をしないことも正しい人生設計なんでしょうしね。何とも言えないです。
結局は誰も彼もが over qualifiedな上、実際の仕事の能力があるかどうかに気づかせてもらう機会がないままいい歳になってしまっているんじゃないかな。

作品の話に戻りますが、ベンはいいとしよう。まだまだ小さい子供達がいるし。
けど、クーパーやトミーなんかはすでにおじいさんですよ。子供だって大学生だったり、独立してたり。それくらいの蓄えはあって良さそうだし、それ以上にもう働かなくて良くないですかね?
アメリカの事情がわからないですから、悲しみはわかっても苦しみがわからない。
こっちだったら、行政がなんとかしてくれそうなんです。

うちの父は退職後も別の仕事に着いたのですが、母はがっかりしていました。周りより若い夫婦だったので、よその夫婦がご主人の退職後に旅行に行ったりしてるのを羨ましく思い、待ちわびていたんでしょうね。早くに結婚して子育てに専念していましたし。ところが、父の急死で結局は二人でのんびりもないまま、、、

なんだってこんなお年寄りが働かなければならない世の中なんだろうね。若い人たちがフラフラしているのに。もう、このおじいさんたちは(映画内の)ゆっくり休んじゃっていいよ、がんばってきたんだからさぁ。

って、うちも旦那にはこの先もたっぷり働いてもらわないと!ですけどね笑
コメント