hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

Just what kind of mother are you?

2016年07月19日 | 洋書
 二年前の夏に何を思ったか、デビュー作家のものすごくくだらない本を読んでこき下ろしたい衝動に駆られて買った本作。
 期待を裏切りませんでした。
 ほんとしょうもない。
 
 娘の友人をあずかることになっていた日、娘が学校を病欠。
 フルタイムで仕事をしている主人公リサは忙しさのあまり相手の親に連絡を入れるのを忘れる。
 その日からその女の子が行方不明になる。

 購入時裏表紙を読んだ感じだと、てっきりあずかっている最中に行方が分からなくなった話だと思って、それは大変だし自分を責めても責めきれないくらい悲惨なことだろう、どんな気持ちで向き合っていくのか?とテーマには興味を持ったのだけど・・・・・
 実際はあずかっていないし、子供も小学生ではなく、携帯電話を持ったティーン。
 朝からいなくなったのであれば家庭に連絡をするべきは学校だし、放課後お迎えが必要なら本人が親にすればいいじゃん、ってレベルの設定。もちろん不幸にも避けられない状況というのもあるけれど、どっちにしろ主人公に責任があるという前提で展開しているのがそもそも謎。
 
 登場人物全員があまり賢くなく、特に主人公があまりにもおバカで思考回路がおかしいので、まったく共感できないサスペンスでした。警察の捜査の仕方を中心に不自然な流れで無理やり事件にしている感じもあり。
 ただ、よく描けているなぁと思うのはリサのキャラ。実際結構いそうなのに普段は主人公にはならないタイプ。周りにちょっと下に見られて馬鹿にされているのだけれど、現実に学校のプレイグランドにこの人がいたら確かにそのポジションだろう、必死感が痛々しい人。で、そういうキャラならキャラで愛すべきヒロインになってもよさそうなものなのに、アホ過ぎてそうも思えないなんとも魅力のない女性なのが残念。

 5 out of 10

 
 話は変わりますが、本は読むより買うペースのほうが早いことをここのところ反省していた私ですが、娘の友達のお母さんも子供のお迎え時の待ち時間などに本を読むことを楽しんでいることが分かったので、「二人読むんなら worth it! 」と考えて欲しい本はどんどん買っていこうと決意しました!
 その話をほかの人にすると、「本の好みは似ているの?」と聞かれることが何度か。考えたこともなかったです。「押しつけになるかも」って心配しなければいけなかった?
 読みたくなければ読まなければいいだけの話だと思うんだけど・・・・
 ま、相手にもよりますかね。私だったら確かに「読んで感想を伝えなくては!」と義務感持ちそうですけど、多分このお母さんは大丈夫。読みたければ読むし、いやだったら絶対いやって人だと思うから。実際車の中で回した本を読んでいる姿は見かけましたが、一度もそのことについて話題にしてきたことがありません。楽しんでない&実は有難迷惑なのかもね(笑)
 ただ、今日感想を書いたこの本はつまらないという理由だけではなく回さないことにしています。なぜなら・・・・
 幼い見た目の13歳を狙った性犯罪者が登場するからです!必要もないのにブラジャーをしている少女が好きな男。
 うちの子もその友達もまさにドンピシャ!13歳、チビ、やせ。
 こればっかりは私もこの本を選んだことを後悔しまくりました。おー、やだやだ。
 
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