今週は2日も電車で出かけたので、車中読書が進みました。
乃南アサの作品。タイトルそのままの結婚詐欺師の男が何人もの女性を手玉に取りお金を引き出す話ですが、昔見ていた椎名桔平の「恋愛詐欺師」というドラマと被ってしまいましてね、この作品自体も加藤雅也詐欺師で映画化されていたみたいなんですけど、私の中ではどうしても桔平。だから実際 の描写より脳内ではカッコいいことになった状態で読みました。
男の甘い言葉にコロっといってしまう、とか、私だけは特別と思ってしまう、とか、きっと変わってくれるに違いないと信じてしまう女性心理はわかるのですが、結婚してからの極貧から身についたのか、堅実派の家庭で育ったせいか、はたまた働いた年数が少なく自由になる大金を握った事が無いせいか、お金を出す心理だけは本気で理解できない!(笑)
うちは息子にも貸したお金はきっちり次のお小遣いから天引きしていますよ。ただいまただですら少ないお小遣いから、先月前借りした映画代を回収中。その他あまりにも頻繁に失くし続けるので自腹で新しい定期代と体操着代払わせています。
あんまり締め付けると変になって、お金に執着するこの詐欺師のような男になっちゃったりして。
これといったツイストもない割には、上下巻と長いのは主人公が何人もの女性を同時進行で騙しているためと、警察の捜査から逮捕までに9ヶ月もかかったせい。
実際のこういった詐欺だと世間体や恥ずかしさ、プライドとそれ以上に騙されたとどうしても認められない、そこまでされてもまだ彼を信じている、といった具合で被害届を出す人が少なかったり、出すよう説得するのに時間がかかったりするらしい。
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