眼と鼻の先の会津駒ケ岳山頂。
いつ足が攣るか・・・・。
ひー・ひー・ひー。
ふー・ふー・ふー。
必死に一歩ずつ進む。
傾斜がなくなり、平らになる。
のっぺりとした山頂であった。
誰もいない、独り占めの会津駒ケ岳2133mの山頂。
山頂標柱は見当たらない。
雪面に切株の様な丸いものがある。
これが山頂標柱だろう。
GPSで確認する。
とにかく写真を1枚。
そしてお決まりの記念のパチリ。人相が悪いなあ。
恐る恐る座って休む。
座るにも足を攣りそう。
しばらく揉んだり叩いたりしたが、攣り気配はまったく解消できない。
下山できるんだろうか。
ボーゲンは、けっこう足の負担が大きいんだ。
正面には尾瀬の燧ケ岳が霞んで見える。
こちらは中門岳方面。
もうちょっと行ってばっちり写真を撮りたいところであるが・・・・。
風の強かった山頂で動画 ↓
ぐるっと一周するのも難儀だった。
いつまでもゆっくりしていられない。
午後からは天気が崩れる。
スキーを付けて下山だ。
山頂直下は傾斜の緩い広い斜面。
なんとか下れる。
山スキーヤーは東南の源六郎沢に滑り込でダイナミックな一枚バーンを楽しむのだが
とてもじゃないが登り返す気力等ない。
少し先に駒ノ小屋が見える。
小屋はまだ半分雪に埋まっているようだ。
もちろん立ち寄る気力はない。
稜線をトラバース気味にゆっくり下る。
足を攣らない様・・・・・だましだまし・・・・・・必死に下る。
以下、写真撮る余裕なし。
ここいらで昼食を取ろう。
しかし、食欲がない。
この自分から食欲を取ったら一体何が残るんだろう。
それぐらい辛い下りだ。
木々は粗く、山スキーにはぴったりの尾根である。
K2のクンバックはやや重の雪面でもなんとか回ってくれた。
もちろんボーゲンであるが。
ほぼ夏道通しに下りる。
最後の急斜面は、ザックにスキーをくくりつけてつぼ足で下った。
林道の登山口まで降りる。
ここまでくればもう大丈夫。
「無力な登山者、足を攣って遭難か!」
というような見出しの新聞も出ないでよかった。
最後はスキーで下る。
ああ、終わった。
駐車場に戻ってからが大変だった。
靴を脱ぐ・ズボンを脱ぐ・靴下を脱ぐ・サポートタイツを脱ぐ・・・・
ちょっと動く度に襲われる足攣りの恐怖。
はたから見れば、一体何をやっているんだろうという格好だったに違いない。
幸いなことに観客はいなかった。
まだ、東京までの長い帰路が待っている。
運転中に足を攣ることはないとは思うけれど、大変だなあ。
さあ、帰ろう。
足を攣る苦しみで苦労の登山・下山であったがリベンジはなんとか果たすことが出来た。
苦しい・厳しいと思い出の深い山となる。
会津駒ケ岳、たっぷりと楽しませて???いただいた。
■今回のコースタイムです。
06:46 桧枝岐の駒ケ岳登山口
07:23 林道から登山道分岐(階段のある所)
12:00 会津駒ケ岳山頂
14:10 林道
14:28 登山口
※このタイムはへろへろになった人には参考になります。
■今日のルートです。(登りでログが飛ぶ。なぜだろう。)
クリックすると拡大します。
■そして今回の費用です。
250円 国立府中IC~永福IC
800円 首都高
1500円 ~西那須野塩原IC
1900円 西那須野塩原IC~首都高
800円 首都高
500円 首都高~国立府中IC
4950円 ガソリン代(走行距離570km。燃費16.7km/L・ガソリン145円/Lとして)
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10700円 合計(飲食費含まず)
日本百名山 第90座 会津駒ケ岳 終わりました。
さてさて、次はどこを目指そうか。
いつものお決まりのポーズ!決ってますねぇ~。
会津駒3回目のリベンジ、足が攣ったりとハラハラしながら、もしや!今回も・・・と思いながら読んでいましたが、3回目のリベンジ成功しましたね。
そうなんでよね、相性の悪い山ってあるんですよね・・・。
でも、良かったおめでとうございます♪
百名山達成も、後わずかですね!
何が何でも登ろうと決めていましたが心だけでは
駄目ですね。
体力不足をひしひしと感じました。
しかし、3度目の正直で、なんとか登頂できました。
ドナルドさんも安達太良山は3回めで天気に恵まれての
登頂でしたね。
なかなか自然は思い通りになりませんね。
それがまた良いのかも。