おーちゃんの 「目指せ。日本200名山!」  そして最近、いい加減な家庭菜園 (^^♪ 

日本百名山トレッカー(悪名高い?)を目指して人生後半ラストスパート!

100座完登後は、200名山を目標に!

山行記録  59・鷲羽岳 60・水晶岳  その2

2011年08月26日 06時52分12秒 | 日本100名山  山行記録

平成23年8月24日

北アルプスの鷲羽岳・水晶岳に行った。

 

鷲羽岳・水晶岳は、北アルプスでもさらに山深いところに位置し、100名山の中でも

難関(日数が必要)とされている。

しかし、ヤマレコで調べると日帰りの記録が多く報告されている。

皆18時間以内で達成している。

中にはトレランでとんでもなく早い人もいる。

 

 

実は、私は錆鉄人さんのファンで楽しくHPを拝見させていただいている。

そして私の山歩きは、相当に影響を受けている。

錆鉄人さんの日帰り難易度では鷲羽岳・水晶岳はAAAのランクとなっている。

AAAの基準とは

超難度の日帰り。

ほぼコースタイムの半分のスピード登山を10時間以上続けられる

脚力・体力・知的持久力が必要となります。

とある。

私にはコースタイムの半分のスピードは不可能。

知的持久力とは何のことか判らないがとにかく知的○○とくれば有るわけない。

しかし、コースタイムであれば長く歩くことはできると思っている。

歳とともに体力は落ち、このAAAに挑戦するのは今年しかないだろう・・・・。

このコースはコースタイムでほぼ24時間。

ここを22時間を目標にチャレンジする。

禿親父の大胆プロジェクトと言ってもいいだろう。

 

自分は1dayの山歩きを楽しんでいるつもりであるが、せっかく時間を作って

山に入るのだから日帰りでは勿体ないと言われることが多い。

そんな意見は聞こえない。なにしろ100名山亡者であるから・・・・

 

机上プランニングが始まった。

1.天気は絶対条件。雨では無理。午後の夕立はしかたがないが。

2.仮眠3時間は欲しい。
  と言うことは前夜9時に新穂高温泉の駐車場に到着すること。
  逆算すると東京~新穂高で5時間。
  自宅を出発するのが4時。
  なんやかやの準備時間を考え会社は2時に早退する。 
  下山後、車で3時間仮眠。東京に戻り、支度をして出社。その余力があること。

3.ヘッドライトとハンドライトを持つ。替え電池は必須。

4.水場は多いため、水持参の量は1.5リットルとする。
  行動食は、水分補給も含めすべてゼリー飲料(アミノバイタルスーパーゼリー等)

5.行動予定表を分刻みで作成。
  出発は0時ちょうど。
  コースタイム1時間に着き5分短縮。
   さらに休憩時間もコースタイム内でとる。
  予定通り進まなければ、敗退をする。
   例えば水晶岳を諦めるとか。

いろいろ考えてみたがやってみるしか結果は判らないであろう。

 

さて、24日水曜日。

前日の天気予報はばっちり晴れだった。

よし!計画を実行するぞ。

 

ところが、新穂高温泉の駐車場では雨が降り続いていた。

「天はまたまた我を見放されるのか・・・・。」

 

必ず晴れるはずだ。

そう信じていたが0時前には雨が上がらなかった。

今日は無理だ。

行けるとこまで行くことにしよう。

ぐずぐずしていたら出発が30分も遅れてしまった。

もう不可能かもしれない。

小降りになった雨は、再び降り出し左俣林道は雨具を着て歩くことになった。

 

 

深夜の登山センター。

ここで届を出す。

30分の遅れはあるものの、このころは、まだやる気があった。

 

 

笠新道の入口。

雨のため、ほぼ諦めたころ。

 

しかしその後雨が上がり、真っ暗なわさび平小屋前で雨具を脱ぐことができた。

時間も頑張れば計画の通りに戻せるかもしれない。

 

 

林道を離れ、鏡平に向かう小池新道に入る。

秩父沢にかかる橋。

沢音が大きい。

 

鏡平到着。

夜明け前の鏡池に映る槍・穂高連峰。

 

 

 鏡平山荘。

夜が明けてきた。

よし!いい天気になるぞ。

 

弓折岳に向かう。槍ヶ岳~穂高の稜線をバックにパチリ1枚。

 

 

 弓折中段を過ぎると登山道は山を巻くように上がる。

ちょこっと笠ケ岳の頭が顔をのぞかせた。

 

もうすぐ稜線到着。

弓折乗越。

とにかく素晴らしい展望だ。

どこから見ても一目でわかるキリリとした槍ヶ岳。

 

 

 稜線にある花見平。その向こうは双六岳。

そしてほんの少し、鷲羽岳が見える。

雷鳥の幼鳥が木道を散歩していた。

とことこ歩いてこちらに向かってくる。

雷鳥の大胆な行動に思わず道を譲った。

 「どうよ。この景色!」

一度は訪れてみたい北鎌尾根。

 行く手にはだんだんと大きく姿を現し始めた鷲羽岳。

双六小屋の背景はまんま鷲羽岳。

双六池付近から笠ケ岳を望む。中央の山の右側のでっぱり。

 双六小屋と双六岳

 

双六小屋からは少し登って、三俣蓮華に向かう巻道ルートに入る。

ここが分岐点。

 鷲羽岳にさえぎられていた水晶岳もだんだんと見えてきた。

あそこが今日の最終目的地だ。

のっぺっとした樅沢岳の上にちょこっと出ている槍の穂。

 

三俣蓮華への巻道はこんな景色を見ながら進む。

小さな沢をいくつも越えていき、水場には事欠かない。

またまた槍ヶ岳。

手前の草原にはオオバギボウシが黄色に色づき始めている。

一瞬黄色い花のお花畑かと思った。

三俣蓮華岳。

今日は立ち寄りません。

もとい。

立ち寄れません。

 

稜線縦走路に合流。帰りもこの分岐から巻道を戻ることになる。

隣は丸山。

聞いたことのない山名であるが三俣蓮華岳よりどっしりと見える。

 眼前に大きく立派な鷲羽岳がそびえる。

手前の赤い屋根・三俣山荘からの登り返しとなる。

ここまできて初めて鷲羽岳に登れると確信した。

 

「よしっ!行くぞ。」

 

本当は心の中に

「鷲羽岳さえ登れれば、水晶岳は行かなくても良い。」

という悪魔の囁きが聞こえていたのだが・・・・・。

 

 

<<<続く>>>

 

 

 

にほんブログ村 アウトドアブログへにほんブログ村


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山行記録  59・鷲羽岳 ... | トップ | 山行記録  59・鷲羽岳 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本100名山  山行記録」カテゴリの最新記事