『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

第2章  ポリス連合軍トロイへ  3

2007-07-17 07:38:45 | トロイ城市は炎上消滅の運命であった。
 会議を終えて、10日ぐらい過ぎた頃から、各ポリスからの使者が、続々と、ミュケナイのアガメムノンのもとへ書状をたずさえて訪れた。この時代、使用されていた文字は、線形文字B種である。書状は、その文字でしたためられていた。しかし、動員兵数、軍船数に関しては、全て、アガメムノンと会見の上、口上で伝えられた。
 アガメムノンが必要とする軍事計画の基礎となる兵数、それに対応する軍船数、その他の必要数字は、その月の末日までにまとまった。
 ポリス連合軍の結団に関しては、各ポリスの領主は、自発的であり、外部からの威圧、強制されたものではなかった。それの何故は、トロイ覆滅が最大の目標であり、トロイ周辺諸国の征討及び財宝等、戦利の収奪については、自由勝手が許されていることであった。これについては、トロイ周辺を視察してきたメネラオスによって、会議の席上で明らかにされていた。