『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

第10章  アキレスとヘクトル  2  誤字の訂正

2008-01-30 08:26:10 | トロイ城市は炎上消滅の運命であった。
誤字がありました。訂正いたします。恥ずかしい限りです。お詫びします。
  ヘクトルの口を就いてでた言葉は、
  ヘクトルの口をついてでた言葉は、   に訂正させてください。
                     
                            SI HIPOKRASON

第10章  アキレスとヘクトル  2

2008-01-30 08:14:50 | トロイ城市は炎上消滅の運命であった。
 『ヘクトル!貴様の死もすぐそこだ!』
 パトロクロスの身体は、刀槍の鋭刃に裂かれて息絶えた。
 ヘクトルの口を就いて出た言葉は、
 『何っ!俺が死ぬ。馬鹿な、そんなことあってたまるか!』
 彼は言って捨て、パトロクロスの着ていた精巧無比のアキレスの鎧をはぎとり、身にまとった。一国を統べる将としてやるべきことではなかった。
 メネラオスの率いる一隊が闘いの場に着いたが、ときすでに遅かった。ヘクトルに鎧を剥ぎ取られ、無惨に裂けた屍が陽光と戦場の砂嵐にさらされていた。
 敵が群がってくる。メネラオスは、丸い大楯をかざして屍体を奪われまいとする。その周りで干戈が交わる。パトロクロスを背後から槍で刺し貫いたエボルボスが来る。メネラオスが剣合数合で、これを切って捨てた。
 メネラオスに敵が群がる。アイアースが駆けつけた。戦いの流れを変えたパトロクロスであったが、ここに到っては、元の追い詰められた連合軍になろうとしている。
 メネラオスは、この悲報をアキレスに、いっときも早く伝えねばと、戦場の中に、アンチロコスを捜し求めた。