『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

第11章  権謀術数  7

2008-03-24 07:20:35 | トロイ城市は炎上消滅の運命であった。
 メムノンの率いる軍団は、戦鼓を響かせて、威風堂々の行進で、トロイ城市に入門して来た。トロイ方でも、これに呼応して、それなりの陣容を整えて城市入口に迎えた。メムノンの領国の近隣諸国の将と兵を集めて、総数15000人にも及ぶ大軍団であった。メムノンの軍団の将や兵たちは、戦争という大事を狩猟感覚で、とらえていたのではなかろうかと思われるふしがあった。
 トロイでは、20000人を超える援軍を迎えたことで安堵する反面、食糧、そして、欲求について、その接遇に苦慮した。
 アエネアスは、作戦及び陣営敷設の打ち合わせ会議を開いた。作戦実行に関して、敵情の説明、予定戦場の地勢、状況等、それに伴う作戦実行の諸点について打ち合わせをした。しかし、諸軍団の攻撃と戦闘展開の自由度を大きく認めた作戦計画であった。
 野営の陣営敷設は、城市外の東から北にかけてメムノン軍の陣を、北にアマゾン軍の陣を配置することを。予定戦場は、城市の東南から西南にかけての原野で展開されることを説明して、出席した将たちを励ました。