焚き火を囲んで語り合い、酒宴をしていた一同は、夕食を終えて宿舎に落ちついた。
夜のとばりの中、残り火がちろちろと燃えている。パリヌルスとテカリオンは二人きりとなった、彼らの目は潤んでいた。
『パリヌルス、、、』
『テカリオン、、、』
二人は互いの名を呼ぶだけで言葉が続かない、見つめ合った。感情がわきあがってくる、思いあまった。
ハッシ!と互いに肩を抱いた。体温を確かめ合う時が過ぎていく。
『パリヌルスっ、元気であったか』
『お前も元気であったか』
同じ言葉を掛け合って、互いの無事と健やかさを確かめた。二人の間には言葉がいらない、情をこめた目を合わせた。
『お前、どうしていた?』
テカリオンが声をかけた。答えるパリヌルス。
『あの悪夢の夜が明けて、昼頃であった、イリオネスが率いる軍団、その部下のアレテスたちが、トロイを逃れて、エドレミトに到着した。俺は、その軍団の船団の担当責任者なのだ。また、その軍団の交易部門も俺が取り仕切っていたのだ。イリオネスから詳しく事情を聞いて、即、出航と言う段取りで、この地を目指して船だまりをあとにした』
テカリオンは、うなづきながら問いかけた。
『ここに来る道中、何事もなかったのか』
夜のとばりの中、残り火がちろちろと燃えている。パリヌルスとテカリオンは二人きりとなった、彼らの目は潤んでいた。
『パリヌルス、、、』
『テカリオン、、、』
二人は互いの名を呼ぶだけで言葉が続かない、見つめ合った。感情がわきあがってくる、思いあまった。
ハッシ!と互いに肩を抱いた。体温を確かめ合う時が過ぎていく。
『パリヌルスっ、元気であったか』
『お前も元気であったか』
同じ言葉を掛け合って、互いの無事と健やかさを確かめた。二人の間には言葉がいらない、情をこめた目を合わせた。
『お前、どうしていた?』
テカリオンが声をかけた。答えるパリヌルス。
『あの悪夢の夜が明けて、昼頃であった、イリオネスが率いる軍団、その部下のアレテスたちが、トロイを逃れて、エドレミトに到着した。俺は、その軍団の船団の担当責任者なのだ。また、その軍団の交易部門も俺が取り仕切っていたのだ。イリオネスから詳しく事情を聞いて、即、出航と言う段取りで、この地を目指して船だまりをあとにした』
テカリオンは、うなづきながら問いかけた。
『ここに来る道中、何事もなかったのか』
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