軍団長の言葉にパリヌルスら三人はハタッと考えた。
『軍団長、思いつきを百出させる、させろといわれてもコンコンと水が湧き出るように湧いては来ません。的をしぼりましょう』
『漠然、海原のように広くても、思いつき湧出の泉が三つか。どのように的をしぼるか言ってみろ!』
『私の考えでは、我々の持っている力で創り出せるものは何か。誰かが我々に期待しているものがあるやなきや。そのことに我々一族の多くの者がかかわることができるか否や。これらが私の考える思考の焦点です』
『そうだな、お前が言うことが解った。いいかな、三人!いま、パリヌルスが言った焦点にしぼって話を進める』
一同がうなずく。
『まず、我々が持っている力で創り出せるもの、それは何か?パン及び魚に関しては除外だぞ。いいな』
オキテスが口を開く。
『我々が創り出してきたもの、『方角時板』があるな、そして『風風感知器』『撃剣練習用防具』『撃剣訓練用木剣』などだな』
パリヌルスが話す。
『大型の製作物というと、トラキア時代の製作物の小船、そして、このたびの新艇である』
『今、言ったもので、我々が金に交換で来たものといえば『船』だ。トラキア時代に造った小船。我々には船を造る力がある。船を造る技術を持っている』
オキテスが改まって口を開いた。
『二番目の誰かが我々に期待しているもの、それがある。レテムノンで引き合い、受注状態にある戦闘艇。これを造るというのはどうだ?もうすでに1艇受注しているようなものではないか』
オキテスは一同を見回す、話を継いで行く。
『我々の持っている力、それは船を造る力ではないか、また、我々が対外に誇れる力でもあるように思う。新艇を手掛けたときのことを思い出してみよう。我々一族の多くがこの仕事にかかわったではないか。また、最後の新艇を引き渡して、売る業務を完了して浜に帰ってきたとき、浜に集う一同があのように歓喜してくれた。我が一つの仕事をやり遂げたという充実感が、あの浜の夕べにあった。俺が忘れることのできない感激であった』
パリヌルスがこれにこたえて言う。
『そうか言われて目れば、オキテスお前の言う通りだ。船を造ろう』
パリヌルスが一同と目を合わせる、話し続ける。
『このクレタ島の東地区が造船で栄えた時代があったといわれている。ところが今はである、彼らは船関連の仕事を生業としているが細々とやっているらしい。それは森林を伐りつくして造船のための用材の調達が困難が原因らしい。俺は思うのだが、船がほしい、だが、船がない。船の取引形態も変わってきている。その一端は我々がやったわけではあるがな。そして、もう一つ、船が進化していることだ。俺が思うに我々のネクストは、そのあたりあるように考えられる』
『軍団長、思いつきを百出させる、させろといわれてもコンコンと水が湧き出るように湧いては来ません。的をしぼりましょう』
『漠然、海原のように広くても、思いつき湧出の泉が三つか。どのように的をしぼるか言ってみろ!』
『私の考えでは、我々の持っている力で創り出せるものは何か。誰かが我々に期待しているものがあるやなきや。そのことに我々一族の多くの者がかかわることができるか否や。これらが私の考える思考の焦点です』
『そうだな、お前が言うことが解った。いいかな、三人!いま、パリヌルスが言った焦点にしぼって話を進める』
一同がうなずく。
『まず、我々が持っている力で創り出せるもの、それは何か?パン及び魚に関しては除外だぞ。いいな』
オキテスが口を開く。
『我々が創り出してきたもの、『方角時板』があるな、そして『風風感知器』『撃剣練習用防具』『撃剣訓練用木剣』などだな』
パリヌルスが話す。
『大型の製作物というと、トラキア時代の製作物の小船、そして、このたびの新艇である』
『今、言ったもので、我々が金に交換で来たものといえば『船』だ。トラキア時代に造った小船。我々には船を造る力がある。船を造る技術を持っている』
オキテスが改まって口を開いた。
『二番目の誰かが我々に期待しているもの、それがある。レテムノンで引き合い、受注状態にある戦闘艇。これを造るというのはどうだ?もうすでに1艇受注しているようなものではないか』
オキテスは一同を見回す、話を継いで行く。
『我々の持っている力、それは船を造る力ではないか、また、我々が対外に誇れる力でもあるように思う。新艇を手掛けたときのことを思い出してみよう。我々一族の多くがこの仕事にかかわったではないか。また、最後の新艇を引き渡して、売る業務を完了して浜に帰ってきたとき、浜に集う一同があのように歓喜してくれた。我が一つの仕事をやり遂げたという充実感が、あの浜の夕べにあった。俺が忘れることのできない感激であった』
パリヌルスがこれにこたえて言う。
『そうか言われて目れば、オキテスお前の言う通りだ。船を造ろう』
パリヌルスが一同と目を合わせる、話し続ける。
『このクレタ島の東地区が造船で栄えた時代があったといわれている。ところが今はである、彼らは船関連の仕事を生業としているが細々とやっているらしい。それは森林を伐りつくして造船のための用材の調達が困難が原因らしい。俺は思うのだが、船がほしい、だが、船がない。船の取引形態も変わってきている。その一端は我々がやったわけではあるがな。そして、もう一つ、船が進化していることだ。俺が思うに我々のネクストは、そのあたりあるように考えられる』