彼らは打ち合わせを終える、場を解く。
パリヌルスは持ち場に戻っていく、オロンテスは今日の報告を終えてパン工房へ足を向ける、アエネアスとイリオネスは、建造の場を引き上げていく。
歩きながらアエネアスはイリオネスに話しかけた。
『なあ~、イリオネス、マリアの集散所の連中どのような話のルートで新艇を知ったのかに疑問を感じている。お前は、マリアの集散所を視察してきているな。彼らの情報感度はどんなものかな?』
『はい、見てきておりますが、それはわかりません』
『彼らが新艇を知ったルートは、いかなるルートかについて考えてみてくれ。いずれにしても、お前と俺が考える範囲を超えはしないと考えるが』
『解りました。思いつくところを考えてみます』
『おう、そうしてみてくれ。俺の考えるところは、実物を見ての引き合いか、ウワサのいずれかのひとつと考えている』
『そのことは、明後日の集散所の話で解ると考えていますが』
『いやな、イリオネス、それをいろいろと考える。これが楽しい!自分の考えが的中したとき『おう、当たったか』とささやかな快感を感じるのだな』
『そうですか、楽しそうですね』
『イリオネス、楽しいぞ!この謎あて問答!明後日の夕刻にはそれが判明するのだな。二人でこの謎あて問答をやらないか、どちらの答えがあっているかだ!どうだ?』
『いいですね!やりましょう!』
イリオネスは、アエネアスの提案を快諾した。
『それでは、明日の夕刻、互いの答えを出して、書きとめる。翌日の夕刻、答えの照合をする。それでいいですね』
『解った。おう、それでいい』
二人の謎あて問答が幕を切って落とした。
アエネアスもイリオネスも心を躍らせている。
湧きあがる感情、微笑みが沸いてくる、抑えるが抑えられない、微笑みがこぼれる、笑みが怒涛となる、二人は顔を見合わせて大声をあげて笑った。
『おう、笑いがはじけたな』
再び、顔を見合わせて笑った。
二人は、この謎あて問答を誰にも知られることなく二人だけでやる、そこに言い知れぬ喜びを感じていた。
彼ら一族が生計を営むニューキドニアの浜の今日が静かに暮れていった。
パリヌルスは持ち場に戻っていく、オロンテスは今日の報告を終えてパン工房へ足を向ける、アエネアスとイリオネスは、建造の場を引き上げていく。
歩きながらアエネアスはイリオネスに話しかけた。
『なあ~、イリオネス、マリアの集散所の連中どのような話のルートで新艇を知ったのかに疑問を感じている。お前は、マリアの集散所を視察してきているな。彼らの情報感度はどんなものかな?』
『はい、見てきておりますが、それはわかりません』
『彼らが新艇を知ったルートは、いかなるルートかについて考えてみてくれ。いずれにしても、お前と俺が考える範囲を超えはしないと考えるが』
『解りました。思いつくところを考えてみます』
『おう、そうしてみてくれ。俺の考えるところは、実物を見ての引き合いか、ウワサのいずれかのひとつと考えている』
『そのことは、明後日の集散所の話で解ると考えていますが』
『いやな、イリオネス、それをいろいろと考える。これが楽しい!自分の考えが的中したとき『おう、当たったか』とささやかな快感を感じるのだな』
『そうですか、楽しそうですね』
『イリオネス、楽しいぞ!この謎あて問答!明後日の夕刻にはそれが判明するのだな。二人でこの謎あて問答をやらないか、どちらの答えがあっているかだ!どうだ?』
『いいですね!やりましょう!』
イリオネスは、アエネアスの提案を快諾した。
『それでは、明日の夕刻、互いの答えを出して、書きとめる。翌日の夕刻、答えの照合をする。それでいいですね』
『解った。おう、それでいい』
二人の謎あて問答が幕を切って落とした。
アエネアスもイリオネスも心を躍らせている。
湧きあがる感情、微笑みが沸いてくる、抑えるが抑えられない、微笑みがこぼれる、笑みが怒涛となる、二人は顔を見合わせて大声をあげて笑った。
『おう、笑いがはじけたな』
再び、顔を見合わせて笑った。
二人は、この謎あて問答を誰にも知られることなく二人だけでやる、そこに言い知れぬ喜びを感じていた。
彼ら一族が生計を営むニューキドニアの浜の今日が静かに暮れていった。