キドニアの港で用件を終え、スダヌス浜頭を加えた一行は、アクロテリの半島岬を廻航して岬の東端に到る。
スダヌスとゴッカスは、空模様、風、海の状態を読み取る、スダヌスが案内指示を出す。
沿岸航路航走ではなく、一気にレテムノンの港を目指しての航路をとり、クレタ海を東南方向に斜行航走した。
キドニアからの航走距離は、約55キロメートルと考えられる、航走時間は約5時間である。
(沿岸航路を航走した場合には航走距離が約80キロとなり航走所要時間が8時間くらいとなる)
二艇の航走速度は、いい風にめぐまれ速い。スダヌスがゴッカスに話しかけた。
『おう、ゴッカス、船足が速い、この風だ。考えた時間より早い頃合いにレテムノンに着くな。おまえ、そうは思わないか?』
『船足は考えていた速さより速いです。レテムノンへの距離については、全く不明です。レテムノン着港についての頃合いは全く解りません』
『そうか、そういうことか』
スダヌスはオキテスに話しかける。
『オキテス隊長、いい航海条件にめぐまれています。そのようなわけでレテムノン着港が考えていた頃合いより速くなります。日没のかなり前に着きます』
『おっ!そうか、それは重畳!』
オキテスがその旨をイリオネスに伝える。
『航走が順調か、それは重畳!オキテス、テムノス浜頭との話し合いの段取りよろしく計っておいてくれ』
『解りました』
彼ら一行の二艇は、快走している。レテムノンの港には、スダヌスの言ったように日没のかなり前に着いた。
オキテスは、スダヌスを同行させて、テムノスの屋敷へと足を運ぶ、彼は在宅していて二人を出迎えた。
『お~お、ご両人、久しぶりだな。見たところ元気そうだな。何より何より!』
オキテスがテムノス浜頭の言葉を受けて応える。
『はい、テムノス浜頭も壮健でいられる何よりです。その節は新艇を納入させていただき誠にありがとうございました。今日、こうしてお会いできた。とてもうれしい次第です』
『そうか、今日は何用で、このレテムノンに来られたのかな?』
『はい、納入いたしました新艇に何か不具合があるのではないかと気にしています。それと私らの近況をお伝えいたしたく伺いました』
『ほう、それはなかなか気が利くではないか』
テムノスがスダヌスに話しかける。
『スダヌス浜頭、元気そうだ、何より!こうして会えるお前と俺とはそう遠くないところにいるのに、日々の仕事となると遠く離れてやっている。仕事のほうはどんな具合だ?』
スダヌスとゴッカスは、空模様、風、海の状態を読み取る、スダヌスが案内指示を出す。
沿岸航路航走ではなく、一気にレテムノンの港を目指しての航路をとり、クレタ海を東南方向に斜行航走した。
キドニアからの航走距離は、約55キロメートルと考えられる、航走時間は約5時間である。
(沿岸航路を航走した場合には航走距離が約80キロとなり航走所要時間が8時間くらいとなる)
二艇の航走速度は、いい風にめぐまれ速い。スダヌスがゴッカスに話しかけた。
『おう、ゴッカス、船足が速い、この風だ。考えた時間より早い頃合いにレテムノンに着くな。おまえ、そうは思わないか?』
『船足は考えていた速さより速いです。レテムノンへの距離については、全く不明です。レテムノン着港についての頃合いは全く解りません』
『そうか、そういうことか』
スダヌスはオキテスに話しかける。
『オキテス隊長、いい航海条件にめぐまれています。そのようなわけでレテムノン着港が考えていた頃合いより速くなります。日没のかなり前に着きます』
『おっ!そうか、それは重畳!』
オキテスがその旨をイリオネスに伝える。
『航走が順調か、それは重畳!オキテス、テムノス浜頭との話し合いの段取りよろしく計っておいてくれ』
『解りました』
彼ら一行の二艇は、快走している。レテムノンの港には、スダヌスの言ったように日没のかなり前に着いた。
オキテスは、スダヌスを同行させて、テムノスの屋敷へと足を運ぶ、彼は在宅していて二人を出迎えた。
『お~お、ご両人、久しぶりだな。見たところ元気そうだな。何より何より!』
オキテスがテムノス浜頭の言葉を受けて応える。
『はい、テムノス浜頭も壮健でいられる何よりです。その節は新艇を納入させていただき誠にありがとうございました。今日、こうしてお会いできた。とてもうれしい次第です』
『そうか、今日は何用で、このレテムノンに来られたのかな?』
『はい、納入いたしました新艇に何か不具合があるのではないかと気にしています。それと私らの近況をお伝えいたしたく伺いました』
『ほう、それはなかなか気が利くではないか』
テムノスがスダヌスに話しかける。
『スダヌス浜頭、元気そうだ、何より!こうして会えるお前と俺とはそう遠くないところにいるのに、日々の仕事となると遠く離れてやっている。仕事のほうはどんな具合だ?』