テムノス浜頭とパナモス浜頭の目が合う、パナモス浜頭が馳走になった昼食の礼を再び心を込めて言う。
『テムノス浜頭、今日はありがとう。厚く礼を言う。当方の漕ぎかた連中まで、昼の馳走をいただき礼の申しあげようがない、世話になった、ありがとう』
パナモス浜頭が姿勢を改める。
『テムノス浜頭、今日試乗したあの船だが、あれを買います!納艇してください。以上です。納艇の日程等が決まれば連絡してくれれば結構です。よろしく!』
『パナモス浜頭、ありがとう!その発注、しかと承った。納艇については、改めて打ち合わせる』
テムノス浜頭が手をさしのべる、その手をしっかりと握り返すパナモス浜頭、目を合わせる、うなずき合う二人。
テムノス浜頭にとって思いがけない船の受注である、心がどよめいた。
船の発注を伝えたパナモス浜頭が乗った船が岸壁を離れていく、テムノス浜頭が手を振って見送る、並んで立つオキテスも手を振る、二人は船影が小さくなるまで遠ざかるパナモス浜頭の船を見送った。
オキテスがテムノス浜頭に声をかける。
『テムノス浜頭、戦闘艇の受注ありがとうございました』
『俺にとって、想いにもかけなかった受注だ。天賦の受注と言える、オキテス隊長、ともに喜ぼう!』
二人が話し合っているところにダックスが姿を見せる。
『オキテス隊長、試乗の最終便を出します。よろしいですね』
『試乗客の状況は?』
『戦闘艇のほうが3組、ヘルメス艇に2組です』
『そうか、よしっ!帰りを待っている。帰ってきたら帰途に就く準備をしてくれ』
『解りました』
テムノス浜頭とオキテスは、試乗最終便を見送る。二人は岸壁をあとにする。
船舶売り出し展示試乗会を開催した浜には客の姿をチラホラと目にする、終了の時がおとずれている、にぎわった浜が静かである。
オキテスは水夫頭と船舶売り出し展示試乗会の後片付け要領の打ち合わせを終える。
テムノス浜頭と受注及び引き合いの件数について話し合う。
『おう、オキテス隊長、今回のこの地における船舶売り出し展示試乗会の受注と引き合いだが、まとめておこう』
『はい!』
『戦闘艇の受注が2艇だ。テムパキオのラムパス浜頭、パノルモスのパナモス浜頭からの受注だ』
『ありがとうございます』
『引き合いが2件だ。スダヌス浜頭が引率してきた、ラッパイオイのマイテス浜頭、これは新々艇かもしれない。また、当地レテムノンのレタムス浜頭は戦闘艇だ。この2件が受注になるとすれば合計4艇となる』
『そうですね。ありがとうございます』
『俺が期待した艇数より、多い結果であった。重畳と言える成果を収めることができた。ともに喜ぼう!そういうことだ』
二人は目を合わせる、感情を込めて手を握り合う、歓びを交わした。
『テムノス浜頭、今日はありがとう。厚く礼を言う。当方の漕ぎかた連中まで、昼の馳走をいただき礼の申しあげようがない、世話になった、ありがとう』
パナモス浜頭が姿勢を改める。
『テムノス浜頭、今日試乗したあの船だが、あれを買います!納艇してください。以上です。納艇の日程等が決まれば連絡してくれれば結構です。よろしく!』
『パナモス浜頭、ありがとう!その発注、しかと承った。納艇については、改めて打ち合わせる』
テムノス浜頭が手をさしのべる、その手をしっかりと握り返すパナモス浜頭、目を合わせる、うなずき合う二人。
テムノス浜頭にとって思いがけない船の受注である、心がどよめいた。
船の発注を伝えたパナモス浜頭が乗った船が岸壁を離れていく、テムノス浜頭が手を振って見送る、並んで立つオキテスも手を振る、二人は船影が小さくなるまで遠ざかるパナモス浜頭の船を見送った。
オキテスがテムノス浜頭に声をかける。
『テムノス浜頭、戦闘艇の受注ありがとうございました』
『俺にとって、想いにもかけなかった受注だ。天賦の受注と言える、オキテス隊長、ともに喜ぼう!』
二人が話し合っているところにダックスが姿を見せる。
『オキテス隊長、試乗の最終便を出します。よろしいですね』
『試乗客の状況は?』
『戦闘艇のほうが3組、ヘルメス艇に2組です』
『そうか、よしっ!帰りを待っている。帰ってきたら帰途に就く準備をしてくれ』
『解りました』
テムノス浜頭とオキテスは、試乗最終便を見送る。二人は岸壁をあとにする。
船舶売り出し展示試乗会を開催した浜には客の姿をチラホラと目にする、終了の時がおとずれている、にぎわった浜が静かである。
オキテスは水夫頭と船舶売り出し展示試乗会の後片付け要領の打ち合わせを終える。
テムノス浜頭と受注及び引き合いの件数について話し合う。
『おう、オキテス隊長、今回のこの地における船舶売り出し展示試乗会の受注と引き合いだが、まとめておこう』
『はい!』
『戦闘艇の受注が2艇だ。テムパキオのラムパス浜頭、パノルモスのパナモス浜頭からの受注だ』
『ありがとうございます』
『引き合いが2件だ。スダヌス浜頭が引率してきた、ラッパイオイのマイテス浜頭、これは新々艇かもしれない。また、当地レテムノンのレタムス浜頭は戦闘艇だ。この2件が受注になるとすれば合計4艇となる』
『そうですね。ありがとうございます』
『俺が期待した艇数より、多い結果であった。重畳と言える成果を収めることができた。ともに喜ぼう!そういうことだ』
二人は目を合わせる、感情を込めて手を握り合う、歓びを交わした。
