アエネアスら五人は、会議を終え昼食を共に過す、午後を迎える。
アエネアスの午後の予定は、イリオネスと二人で余人を交えず剣合の時を過ごすことにしている。
パリヌルスら三人は、互いに午後の作業を打ち合わせて、三人は起ちあがる。
『統領、軍団長、大変、馳走になりました』と唱和する。
『おう、ご苦労であった。何事も事は成る!要諦は、謙虚と勇気、そして、始計第一だ。怠るなかれだ!』
『心得ます』
三人は、会所をあとにする、彼らを送り出す、イリオネスがアエネアスに声をかける。
『統領、今日の剣合は、何を課題にやりますか?』
『おう、今日の課題か、そういえば課題を決めて剣合をやる、久しぶりだな』
『そうです。剣さばきの素早さも戦いに明け暮れたころの素早さに戻っています。受けて対処の剣さばきを身につけたい。そのあたりの研鑽です』
『今日から明後日までの三日間だが、課題を決めて剣を合わせる。今日は、対手の初剣の打ち込みへの対処でどうだ』
『それ、いいですね。それでいきます』
『おう、行くぞ!イリオネス』
二人は腰をあげる、武闘訓練場へと歩を向ける、訓練場には、今日も剣合に励む一群が気合を発して、木剣を打ち合わせる風景がある。
アエネアスとイリオネスは、居合い抜きで打ち込む剣、それを受ける剣さばきに集中する、役割を交替して剣を合わせる、抜き打ちを決める、受ける、今日の剣合を終えた。
訓練場を去ろうとする二人にリナウスが声をかける。
『今日の二人の剣合は変わっていましたね。課題を決めて剣の研鑽といった剣合でしたね』
『おう、リナウス、お前、さすがだな、勘がいい。今日、明日、明後日と課題を決めて剣合をやろうと考えている』
『そうですか、いいですね。よろしければ手伝わせてください』
『おう、解った。ではな』
二人は武闘訓練場をあとにする、歩きながらイリオネスがアエネアスに声をかける。
『統領、今日の剣さばき、冴えていましたね。私が受けにまわっての統領の抜き打ち込み、受けそこねが多かった。命が十あっても足りないと感じました』
『そういう、お前の初剣も俺の急所を幾度となく突いたではないか、俺も命が五つや六つでは足りない』
『そうでしたか』
『なあ~、イリオネス、あの抜き打ち込み、剣さばき、かなり有効度がハイレベルだ。極めておく必要がある』
『言われる通りですな、明日の剣合で身につけよう』
『解りました。またやりましょう』
こうして二人の剣合ガ三日間続いた。
『おう、イリオネス、明17日だが、オキテスがキドニアに出かける日だな。念押しがいるか、いらないかだが?』
『それはいらないでしょう。彼が帰ってきての報告で十分と考えています』
『そこまで任せることができる。それはいいことだ。それでこそ事が成る』
こうして、2月期の16日が暮れた。
アエネアスの午後の予定は、イリオネスと二人で余人を交えず剣合の時を過ごすことにしている。
パリヌルスら三人は、互いに午後の作業を打ち合わせて、三人は起ちあがる。
『統領、軍団長、大変、馳走になりました』と唱和する。
『おう、ご苦労であった。何事も事は成る!要諦は、謙虚と勇気、そして、始計第一だ。怠るなかれだ!』
『心得ます』
三人は、会所をあとにする、彼らを送り出す、イリオネスがアエネアスに声をかける。
『統領、今日の剣合は、何を課題にやりますか?』
『おう、今日の課題か、そういえば課題を決めて剣合をやる、久しぶりだな』
『そうです。剣さばきの素早さも戦いに明け暮れたころの素早さに戻っています。受けて対処の剣さばきを身につけたい。そのあたりの研鑽です』
『今日から明後日までの三日間だが、課題を決めて剣を合わせる。今日は、対手の初剣の打ち込みへの対処でどうだ』
『それ、いいですね。それでいきます』
『おう、行くぞ!イリオネス』
二人は腰をあげる、武闘訓練場へと歩を向ける、訓練場には、今日も剣合に励む一群が気合を発して、木剣を打ち合わせる風景がある。
アエネアスとイリオネスは、居合い抜きで打ち込む剣、それを受ける剣さばきに集中する、役割を交替して剣を合わせる、抜き打ちを決める、受ける、今日の剣合を終えた。
訓練場を去ろうとする二人にリナウスが声をかける。
『今日の二人の剣合は変わっていましたね。課題を決めて剣の研鑽といった剣合でしたね』
『おう、リナウス、お前、さすがだな、勘がいい。今日、明日、明後日と課題を決めて剣合をやろうと考えている』
『そうですか、いいですね。よろしければ手伝わせてください』
『おう、解った。ではな』
二人は武闘訓練場をあとにする、歩きながらイリオネスがアエネアスに声をかける。
『統領、今日の剣さばき、冴えていましたね。私が受けにまわっての統領の抜き打ち込み、受けそこねが多かった。命が十あっても足りないと感じました』
『そういう、お前の初剣も俺の急所を幾度となく突いたではないか、俺も命が五つや六つでは足りない』
『そうでしたか』
『なあ~、イリオネス、あの抜き打ち込み、剣さばき、かなり有効度がハイレベルだ。極めておく必要がある』
『言われる通りですな、明日の剣合で身につけよう』
『解りました。またやりましょう』
こうして二人の剣合ガ三日間続いた。
『おう、イリオネス、明17日だが、オキテスがキドニアに出かける日だな。念押しがいるか、いらないかだが?』
『それはいらないでしょう。彼が帰ってきての報告で十分と考えています』
『そこまで任せることができる。それはいいことだ。それでこそ事が成る』
こうして、2月期の16日が暮れた。
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