明日は新暦第一の月の第一日である、浜は暦が切り替わる最終日の朝を迎えている。
オキテスは、明朝、展示試乗会の開催に出航する、気ぜわしい朝を迎えている。
パリヌルスが朝行事の浜に姿を見せる、オキテスと顔が合う、朝の挨拶を交わす、パリヌルスが打ち合わせる用件について話しかける。
『ところでオキテス、先日、話した打ち合わせをしたいのだが、時間をとってくれているか?』
『おう、その件か、朝めしを終えたらすぐにとりかかれるようにしている。ドックスも呼んで話し合うように段取りしている。改造用材の件、造作工作の件、造作工作に使う金具類のこともある。それに加えて人員の件もある。明日から準備する建造計画のこともある。あれこれ広範囲にわたって検討しなければならない。午前中いっぱいの時間を当てている』
『おう、そうか、それはありがたい。場所はどこが都合がいい?』
『俺の席場でどうだ?話し合いに必要な木板類が準備できている』
『了解した。朝めしを終えたらすぐに行く!』
『おう、待っている』
二人は、朝行事の浜でアエネアス、イリオネスと顔を合わせる。
『おはようございます。いい朝です』
『おう、おはよう、いい朝だ!昨日は、ごくろうであった。明日から東行だな』
『はい、そうです』
『キドニアでの展示試乗会だが上首尾であったな!今日まで何かと気遣い、誠意を尽くして来た成果と考えられる。そのあたりのことも後継者にうまく伝える。大事なことだと考えている』
『解りました。統領はうまく言われる。それは大事なことだと考えています』
『そういうことだ、オキテス。朝行事の場で言うのもなんだが、次なる者を教え育てる。事の成就の効果性を高める。時代が連なるだ。計り知れない大いなる未来がそこにある!俺はそのように考えている』
『統領の想いが充分に理解できます。言われる通りだと思います』
『おう、オキテス、お前、俺の想いに同調しくれる。ありがとう』
『統領がそのように言われずとも、それが当然と心得てしっかりと努めます』
オキテスは、アエネアスと目を合わせる、うなずいて話し合った場を去っていく。
傍らにいるイリオネスがアエネアスに話しかける。
『さすが統領、いいことを言われますな。言われる通りです。教えありてこそ、時代が連なる、そして、未来が構築されるですね』
『それにしてもだな、イリオネス、今、俺は民族を背負って立っている、いろんなことを経験する、その経験則を持って育っていく、ところが今だ、その育ちを待つことのできない現場に立っている、出立を決めてしまっている。彼らの未来の責任をヒシット感じている』
『言われる通りです』
『教え育てる、知は力を拓く、国を建てる、国を興すことの要諦である。次なる者を教え育む。そうでなければ時代が連ならない!未来をつくることができない』
イリオネスは、アエネアスの言う未来構想に心が震えるのを感じる。
『未来の構築!自分がつくる未来に生きるか、他人のつくる未来に生きるかの分かれ目だ。未来が見えるのはどちらだと思う?イリオネス!』
『統領の言われることにうなずけます。私では、統領の起ち位置に到底立てません。統領の想い、考えは、高遠にして大いなるものです。感じ入りました』
イリオネスは、アエネアスと話し合って、建国に対するアエネアスの宿命感、民族の未来と希望の大きさを感じとった。
オキテスは、明朝、展示試乗会の開催に出航する、気ぜわしい朝を迎えている。
パリヌルスが朝行事の浜に姿を見せる、オキテスと顔が合う、朝の挨拶を交わす、パリヌルスが打ち合わせる用件について話しかける。
『ところでオキテス、先日、話した打ち合わせをしたいのだが、時間をとってくれているか?』
『おう、その件か、朝めしを終えたらすぐにとりかかれるようにしている。ドックスも呼んで話し合うように段取りしている。改造用材の件、造作工作の件、造作工作に使う金具類のこともある。それに加えて人員の件もある。明日から準備する建造計画のこともある。あれこれ広範囲にわたって検討しなければならない。午前中いっぱいの時間を当てている』
『おう、そうか、それはありがたい。場所はどこが都合がいい?』
『俺の席場でどうだ?話し合いに必要な木板類が準備できている』
『了解した。朝めしを終えたらすぐに行く!』
『おう、待っている』
二人は、朝行事の浜でアエネアス、イリオネスと顔を合わせる。
『おはようございます。いい朝です』
『おう、おはよう、いい朝だ!昨日は、ごくろうであった。明日から東行だな』
『はい、そうです』
『キドニアでの展示試乗会だが上首尾であったな!今日まで何かと気遣い、誠意を尽くして来た成果と考えられる。そのあたりのことも後継者にうまく伝える。大事なことだと考えている』
『解りました。統領はうまく言われる。それは大事なことだと考えています』
『そういうことだ、オキテス。朝行事の場で言うのもなんだが、次なる者を教え育てる。事の成就の効果性を高める。時代が連なるだ。計り知れない大いなる未来がそこにある!俺はそのように考えている』
『統領の想いが充分に理解できます。言われる通りだと思います』
『おう、オキテス、お前、俺の想いに同調しくれる。ありがとう』
『統領がそのように言われずとも、それが当然と心得てしっかりと努めます』
オキテスは、アエネアスと目を合わせる、うなずいて話し合った場を去っていく。
傍らにいるイリオネスがアエネアスに話しかける。
『さすが統領、いいことを言われますな。言われる通りです。教えありてこそ、時代が連なる、そして、未来が構築されるですね』
『それにしてもだな、イリオネス、今、俺は民族を背負って立っている、いろんなことを経験する、その経験則を持って育っていく、ところが今だ、その育ちを待つことのできない現場に立っている、出立を決めてしまっている。彼らの未来の責任をヒシット感じている』
『言われる通りです』
『教え育てる、知は力を拓く、国を建てる、国を興すことの要諦である。次なる者を教え育む。そうでなければ時代が連ならない!未来をつくることができない』
イリオネスは、アエネアスの言う未来構想に心が震えるのを感じる。
『未来の構築!自分がつくる未来に生きるか、他人のつくる未来に生きるかの分かれ目だ。未来が見えるのはどちらだと思う?イリオネス!』
『統領の言われることにうなずけます。私では、統領の起ち位置に到底立てません。統領の想い、考えは、高遠にして大いなるものです。感じ入りました』
イリオネスは、アエネアスと話し合って、建国に対するアエネアスの宿命感、民族の未来と希望の大きさを感じとった。
