イリオネスがアエネアスの問いかけに答える。
『オキテス隊長のこの考えは、統領の今の言葉を聞いて、統領にも私にもなかった考えです。このオキテス隊長の案の実行は、こうであれば、こうであるの答えの出せる構図ではありません。私のこれまでのエドモン浜頭との接触で考えると希望の持てる営業のカタチであると考えられます。この営業という業務の領域において、我々に対する忠誠心、それをどのように感じとればいいのかと考えるとはかり知れない点があります。戦闘艇1艇を預けて、数年後に互いに成果の実績を検証して、預託した艇を返してくれとは言えないと考えてください』
『そうだな、お前の言うことがわかる』
『向こ2年くらいの期間における実績をもって、お互いに『ありがとうございました』で預託の約束の解消を考えればいいというのが私のスタンスです』
アエネアスがオキテスに声をかける。
『おう、オキテス、今、軍団長が言った真意がわかるな。これを実行して、軍団長の懸念している向こう1年間の業績の見通しについて、お前はどのように考えている?』
『営業を担当している私としての見通しは、向こう1年間で戦闘艇1艇の原価の回収はできると考えています。戦闘艇及び新々艇の総販売艇数は、イラクリオン、レテムノン、マリア、この3つの市場で20艇はくだらないと予想しています』
『ほう、そうか』
『我が方の船舶の建造艇数から考えて、30艇余りではないかと考えられます』
『なるほどな。軍団長、今のオキテス隊長の考えを聞いて、お前の考えるところはどうだな?』
『はい、私の考えるところは、統領の決断一つと考えています』
『解った』
アエネアスはオキテスと顔を合わせる、目を合わせる。
『オキテス隊長、この件、実行!相手先、エドモン浜頭との話し合いの一切をお前に任せる。以上だ』
『統領、この事案を了承くださって、ありがとうございます』
オキテスが身体をイリオネスのほうに向ける。
『軍団長、ありがとうございました。この件の結果ですが、当方が望む結果であるようにエドモン浜頭方に我々の心情を伝えます』
アエネアスが言う。
『おう、いいだろう。これをもって、我々の営業姿勢を理解してもらい、エドモン浜頭方が市場を掌握することにより、我々がクレタ島の市場を掌握する。相手を活かすことによって我々も生きる。いいカタチになることを信ずる』
アエネアスが決断の真意を会同している三人に伝えた。
『オキテス隊長のこの考えは、統領の今の言葉を聞いて、統領にも私にもなかった考えです。このオキテス隊長の案の実行は、こうであれば、こうであるの答えの出せる構図ではありません。私のこれまでのエドモン浜頭との接触で考えると希望の持てる営業のカタチであると考えられます。この営業という業務の領域において、我々に対する忠誠心、それをどのように感じとればいいのかと考えるとはかり知れない点があります。戦闘艇1艇を預けて、数年後に互いに成果の実績を検証して、預託した艇を返してくれとは言えないと考えてください』
『そうだな、お前の言うことがわかる』
『向こ2年くらいの期間における実績をもって、お互いに『ありがとうございました』で預託の約束の解消を考えればいいというのが私のスタンスです』
アエネアスがオキテスに声をかける。
『おう、オキテス、今、軍団長が言った真意がわかるな。これを実行して、軍団長の懸念している向こう1年間の業績の見通しについて、お前はどのように考えている?』
『営業を担当している私としての見通しは、向こう1年間で戦闘艇1艇の原価の回収はできると考えています。戦闘艇及び新々艇の総販売艇数は、イラクリオン、レテムノン、マリア、この3つの市場で20艇はくだらないと予想しています』
『ほう、そうか』
『我が方の船舶の建造艇数から考えて、30艇余りではないかと考えられます』
『なるほどな。軍団長、今のオキテス隊長の考えを聞いて、お前の考えるところはどうだな?』
『はい、私の考えるところは、統領の決断一つと考えています』
『解った』
アエネアスはオキテスと顔を合わせる、目を合わせる。
『オキテス隊長、この件、実行!相手先、エドモン浜頭との話し合いの一切をお前に任せる。以上だ』
『統領、この事案を了承くださって、ありがとうございます』
オキテスが身体をイリオネスのほうに向ける。
『軍団長、ありがとうございました。この件の結果ですが、当方が望む結果であるようにエドモン浜頭方に我々の心情を伝えます』
アエネアスが言う。
『おう、いいだろう。これをもって、我々の営業姿勢を理解してもらい、エドモン浜頭方が市場を掌握することにより、我々がクレタ島の市場を掌握する。相手を活かすことによって我々も生きる。いいカタチになることを信ずる』
アエネアスが決断の真意を会同している三人に伝えた。
