図面に見入るドックス、パリヌルスが声をかける。
『おう、ドックス、まず、帆柱の図面を見てくれ。要点を説明する。ここでの要点は、帆柱用に準備できる用材の太さと長さだが、どれくらいの用材が準備できるかによる。せめてこれくらいというところをガリダ頭領との話し合いで決めたい』
『これは話し合わねば、解らない全く不明な点ですね』
『戦闘艇に比較してだな、約1.5倍くらいの長さの帆柱を考えている』
ドックスと目を合わせる。
『まあ~、大雑把に計算してみると1枚帆のところを4枚の帆を張るとすればだ。4枚帆の総面積が1枚帆の1.6倍くらいの帆面積での帆張りができる。風を受けての船の推進力が単純に言えば、約1.5倍になると考えている』
『そうですか、風をはらんでの推進力ですな。それはいいですね。重畳と言えますね。了解しました。用材の交渉に念を入れます』
ドックスは、パリヌルス隊長の構想力に感心する。パリヌルス隊長のどこにこの発想力があるかと考えると全身に鳥肌がたった。
『ドックス棟梁、この軍船に走行安定性構造の造作工作をしても帆張り航走において、船速を落とすことなく航走できる。そういうことだ』
『この件について、了解しました。次にいきましょう』
話し合いが2枚目の木板に移る、2枚目は舵構造の図面である。
ドックスは図面を見て感嘆の声を上げる。
『パリヌルス隊長、この構造はいいですね。隊長は、構造について、要所要所を適切に設計されます。申し分ありません』
『ドックス、ここは、構成する部材に関して注意してもらいたい。ここの構造は、頑丈さにこだわってやってほしい。航海の途中において壊れたでは話にならんからな』
『解りました。使用強度については、充分に注意を払って造作いたします』
『ドックス、お前どうだ?喉が渇かないか?』
『はい、少々渇きを感じます』
パリヌルスは、会所を見まわす、何か喉を潤すものがないか物色する。
『お~お、あるある、ぶどう酒のハチミツ割りがある。飲もう!』と言いながら、飲むにはと考える、杯を探す、テーブルの端に置かれた杯に目がとまる。
『お~、あるではないか』
使ってあるか、ないかを確かめる。
『おう、使ってない、うまくいった!』と叫んで、ハチミツ割りぶどう酒の壺をとりあげる、二つの杯に注ぎ入れる。
『おう、ドックス、まあ~、飲め!』と言ってハチミツ割りのぶどう酒を注いだ杯の一つを渡す、パリヌルスも杯の一つを手に持つ、二人は口へと運ぶ、飲み干す。
『お~お、これは旨い!ドックス、味わいはどうだ?』
『隊長、口当たりがいいですね、これは旨い、絶品ですな』
二人は飲みほす、顔を合わせる、微笑みを交わした。
『おう、ドックス、3枚目に行こう!』
『おう、ドックス、まず、帆柱の図面を見てくれ。要点を説明する。ここでの要点は、帆柱用に準備できる用材の太さと長さだが、どれくらいの用材が準備できるかによる。せめてこれくらいというところをガリダ頭領との話し合いで決めたい』
『これは話し合わねば、解らない全く不明な点ですね』
『戦闘艇に比較してだな、約1.5倍くらいの長さの帆柱を考えている』
ドックスと目を合わせる。
『まあ~、大雑把に計算してみると1枚帆のところを4枚の帆を張るとすればだ。4枚帆の総面積が1枚帆の1.6倍くらいの帆面積での帆張りができる。風を受けての船の推進力が単純に言えば、約1.5倍になると考えている』
『そうですか、風をはらんでの推進力ですな。それはいいですね。重畳と言えますね。了解しました。用材の交渉に念を入れます』
ドックスは、パリヌルス隊長の構想力に感心する。パリヌルス隊長のどこにこの発想力があるかと考えると全身に鳥肌がたった。
『ドックス棟梁、この軍船に走行安定性構造の造作工作をしても帆張り航走において、船速を落とすことなく航走できる。そういうことだ』
『この件について、了解しました。次にいきましょう』
話し合いが2枚目の木板に移る、2枚目は舵構造の図面である。
ドックスは図面を見て感嘆の声を上げる。
『パリヌルス隊長、この構造はいいですね。隊長は、構造について、要所要所を適切に設計されます。申し分ありません』
『ドックス、ここは、構成する部材に関して注意してもらいたい。ここの構造は、頑丈さにこだわってやってほしい。航海の途中において壊れたでは話にならんからな』
『解りました。使用強度については、充分に注意を払って造作いたします』
『ドックス、お前どうだ?喉が渇かないか?』
『はい、少々渇きを感じます』
パリヌルスは、会所を見まわす、何か喉を潤すものがないか物色する。
『お~お、あるある、ぶどう酒のハチミツ割りがある。飲もう!』と言いながら、飲むにはと考える、杯を探す、テーブルの端に置かれた杯に目がとまる。
『お~、あるではないか』
使ってあるか、ないかを確かめる。
『おう、使ってない、うまくいった!』と叫んで、ハチミツ割りぶどう酒の壺をとりあげる、二つの杯に注ぎ入れる。
『おう、ドックス、まあ~、飲め!』と言ってハチミツ割りのぶどう酒を注いだ杯の一つを渡す、パリヌルスも杯の一つを手に持つ、二人は口へと運ぶ、飲み干す。
『お~お、これは旨い!ドックス、味わいはどうだ?』
『隊長、口当たりがいいですね、これは旨い、絶品ですな』
二人は飲みほす、顔を合わせる、微笑みを交わした。
『おう、ドックス、3枚目に行こう!』