都知事選の。寒かったけど。
誰に投票したかは内緒である。マック赤坂ではないしドクター中松でもないが、これ以上は言わない。
ところで。
私は20歳になってから今日まで、国政選挙・地方選挙は全て投票に行っている。
別に濃ゆ~い政治的思想を持ち合わせているわけではない。
国政にしろ地方政治にしろ、自分がやるべきことをちゃんとやってからでないと文句を言い辛いから。というより、垂れる文句に勢いが無くなりそうだから。
「消費税が高い」とか「秘密保護法は悪法だ」とか「待機児童が多すぎる」とか「今年の蜜柑は酸っぱい」とか、文句垂れるんならやるべきことをやってからのほうが心持ちがいい。と思う。
もちろん、筋金入りのアナーキストとか革命で日本を変えてやろうとか考えて実際に何か行動に走ってる奴らはそれでいい(おそらく連合赤軍の連中は選挙には行ってなかったと思う。)。
投票に行かない奴って、たいてい
「俺が一票入れたって何も変わんねーし」
と知ったような口きくけど、
「いい政治家というのは、自分に投票しなかった人を見ながら政治をするものだ」
って諺もある。ような気がする。もしなかったら、今、私が作った。
別に「この人がいい」と思う候補者がいなければ、「今回、適格者なし」と投票用紙に書いとけばいい。
実際私は何度かそう書いて投票した。
私一人が「適格者なし」と書いても無効票が1票増えるだけだけど、投票総数の90%に「今回、適格者なし」と書かれていたらどうだろう。その事実はきっと何かを動かすだろう。
などと偉そうにのたまいつつも、私は弁護士会の選挙には行ったことがありません。ごめんなさい。
私の所属する第一東京弁護士会(一弁)の会長選はほとんど事前調整で「無投票当選」になるし、日本弁護士連合会(日弁連)の会長選挙については、別に誰が会長になろうが特に興味ないんだもん。
その代わり、一弁や日弁連が狂った行動を起こして自分が何かの不利益を被ったとしても、「それはそれで仕方ない」と腹をくくっている。一弁や日弁連の施策を表立って批判したことは一度もない。
選挙前になると同期の友人などから「推薦人になってくれないか」とか「同期の票をとりまとめてくれ」とか電話がかかってくるけど、その類の依頼は全部、
「いま、おかあさんがいないのでボクにわよくわかりません」
と言ってかわしている。それは多分、一弁とか日弁連の選挙って、候補者も選挙人もあまりに身近すぎて情実とかシガラミとかが絡んで面倒くさいからだと思う。
ハッキリ言おう。
私は面倒くさいことが大嫌いなのだ。
その点、国政選挙とか地方選挙とかは、私から遠いところでみんな頑張っているので気兼ねなく投票(「今回、適格者なし」も含む)できるのだ。
「マスゾエ」さんとか「ホソカワ」さんとか「ドクターナカマツ」とか、私はよく知ってるけど、あっちは私のこと知らないし。彼らの応援団とも特に交流ないし。一歩引いてみながら、「お前らダメじゃん」とか「お前の考え方って、まぁまぁだよな」とか言うのって、なんというか無責任だけど自由で心地いいのだ。
今回の都知事選の投票率も低かったそうだが、「雪で寒いから投票行かない」とか、「どうせ俺が投票したって何も変わんねーし」とか言って投票に行かなかった奴らへ。
「マスゾエ都政」がお前らの利益を踏みにじり始めても、お前らは文句言うなよ。何も行動しなかったリスクはちゃんと受けるように。行動した結果を受け止めるのと同じ覚悟で。
それが「大人」というもんですぜ。