今更ながらのレビューシリーズ第5弾。
2013年12月23日(月)
監督:クレイ・ホール
出演:瑛太、石田太郎、天田益男
大ヒットした「カーズ」(私はDVDも持ってます。ちなみに第1作はラストシーンで大泣きしました。)の姉妹編っぽいですが、実は、「カーズ」シリーズを製作したピクサー・アニメーション・スタジオは本作品には関与していません。
「カーズ」の主人公であるマックイーンはピクサーの創設者であるスティーヴ・ジョブスを彷彿とさせるキャラクター設定だったけど、それだけに存在感もあって活き活きとしてました。
で、「プレーンズ」。
まるでダメ。同じ「擬人化乗り物アニメ」も作り手が違うとここまで駄作になるか、という感じ。レースを通じて培われる友情とか、ひたむきな努力とか、誇るべき敗北は卑しい勝利に勝るといった基本的なコンセプトは同じなのに。
結局、企業そのものに「毒」とか「闇」とか「牙」がないディズニーが単独で作るとこういう作品ができる、という見本のような映画。
映画に限らず、文学でも、音楽でも、人を感動させる創造物には少なからぬ「闇」の力が必要だと思う。善人が、善意だけを信じて、善き言葉だけで紡いだ作品って、(私は)ダメだ。
30点。