つれづれなるままに弁護士(ネクスト法律事務所)

それは、普段なかなか聞けない、弁護士の本音の独り言

ゼロ・グラビティ

2014-02-08 00:09:28 | 映画

今更ながらのレビューシリーズ第4弾。

2013年12月20日(金)

監督:アルフォンソ・キュアロン

出演:サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー

 

これは凄いです。100点。

今年(というか2013年、ね)観た映画の中では文句なくベスト1。

始まって5分で既に肩凝ってました。スクリーンに圧倒されて手に力入りすぎて。

「宇宙からの生還もの」としては、トム・ハンクス主演の「アポロ13」が秀作ですが、「ゼロ・グラビティ」は「アポロ13」を遥かに超えた出来だと思うな。

出演者はジョージ・クルーニーとサンドラ・ブロックの2人だけ。俳優に払う出演料を抑えた分を特撮に回したのかな?

「アポロ13」では無重力空間シーンの撮影に金がかかり過ぎるからか、やたら地上シーン(NASAの管制室とか、宇宙飛行士たちの家族とか)が多くて、それはそれでよくできたドラマに仕上がってたけど、やっぱり、「宇宙モノ」というからには圧倒的な宇宙空間にシーンとか観たいじゃん?

「ゼロ・グラビティ」はこの点、バッチリ。

そのくせ、サンドラ・ブロック演じる宇宙飛行士(兼科学者)の人間ドラマというか心の弱さとかもちゃんと描き出されてるし。

ラスト。地球に生還して水中に突っ込んだサンドラ・ブロックの目の前を一匹の蛙が泳いでいるシーンにも唸らされました。この一匹の蛙で、サンドラ・ブロックが突っ込んだ水中は「海」じゃないってことが分かるし。

私の個人的な嗜好ですが、こういう小技をチラッと見せつけられると、作り手のセンスの良さというか、お茶目心にクラッと来ます。

顧問先のN社長(毎晩、TSUTAYAでDVDを借りてきて1年365日映画を観ているツワモノ)が、

「ジョージ・クルーニーはいい役者だけど、奴の出ている映画でいいものはない。」

と断言しておられましたが、N社長。騙されたと思って「ゼロ・グラビティ」、借りてみてください。顧問弁護士の助言は聞くもんですぜ。

 


クレヨンしんちゃん バカうまっ! B級グルメサバイバル!!

2014-02-04 14:18:51 | 映画

今更ながらのレビュー・シリーズ第3弾。

2013年4月27日(土)

監督:橋本昌和

出演(声):矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治

 

ネット上のレビューを拝見するとあまり高い評価はないみたいですが、私は面白かったです。

というか、「しんちゃん」というキャラクター自体が好きなので多少のアラは許してしまう甘い私。

原作者の臼井儀人さんが事故でお亡くなりになったのは2009年だったと記憶しています(間違えてたらすいません)。

ONE PIECEの作者尾田栄一郎さんが単行本のカバーに「漫画家というのは自分が死んだ後も、自分が生み出したキャラクターが生き続ける幸せな職業だ」みたいなことを書かれていました。

実際、臼井さんはお亡くなりになったけど、「しんちゃん」はその後も溌剌と生き続けて、私や私の子どもを笑わせ続けている。

 

羨ましい仕事だなぁ。

私の書いた訴状も答弁書も準備書面も契約書も、私の生死とは無関係に世界の記憶の片隅にも残らないのとは大違い。

あ、この作品のエンディング・テーマになっていたSEKAI NO OWARIの「RPG」が非常に気に入って、以来、私、SEKAI NO OWARIの大ファンです。

SEKAI NO OWARIを聴いてたら、ふと、昔いたHysteric Blueというバンドを思い出しました。繊細で、壊れそうで、尖っていて、セツなくて、青臭くて、私のようなオジサンの心のノスタルジックな部分を刺激するからかな。曲調とかは全然違うけど。

ちなみにHysteric Blueはメンバーの一人が連続強姦で逮捕されて(※たしか控訴審で懲役12年が確定したと思う)、解散した。

SEKAI NO OWARIには末永く活動してもらいたい。

あ、いつのまにかクレヨンしんちゃんの話じゃなくなってる!

「バカうまっ! B級グルメサバイバル!!」ね。

75点


名探偵コナン 絶海の探偵

2014-02-03 22:04:46 | 映画

「ドラゴンボールZ 神と神」に続いて、今更ながらのレビュー・シリーズ第2弾。

2013年4月27日(土)

監督:静野孔文

出演(声):高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也

 

イージス艦の操艦シーンとか内部の描写は迫力満点。

あとで知ったんだけど、この映画、「海自全面協力」が売り文句になってたんですね。どーりで。

自衛隊がこういうエンターテインメントに全面協力するあたり、日本もようやくハリウッド並みに(製作環境は)なってきましたな。

この勢いでかわぐちかいじ先生の「沈黙の艦隊」の実写版とか作ってくれないかな。

 

エンディングというかクライマックスで溺れかけている蘭を発見するくだりは泣ける人には泣けるんでしょーが、私は泣けませんでした。

毛利小五郎の金箔名刺の反射で蘭の居場所が分かる・・・って、ちょっと無理ないかぁ? 絶海だぜ? 大海原だぜ?

同じ静野監督の「11人目のストライカー」はストーリーもよく練れてたんですがねぇ。

今回は残念。70点。