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「つらい思いをして運動するのは苦手」
そんなことを言ったら「つらいのは誰だって嫌いだよ」
「つらい思いをするのではく、楽しくしなくちゃ」
そう正面から言われたら話が続かない。
でも言わせてください。
私の辞書には、「我慢する」「辛抱する」「乗り越える」
という言葉はないのです。
登山は苦手
黙々と歩き続けるのが嫌い
頂上にたどり着いたときの「達成感がたまらない」
いや、黙々と「山を感じるのがいいんだよ」
そう言われても、
一歩も歩きたくないのに
歩くしかない。
あのイライラが脳裏にこびりついている。
だから、あれこれ言われても「それじゃ登ってみようか」にはならない。
水泳は苦手
黙々と泳ぐのは嫌い
健康にいいよ、とか、糖尿病に効果あるよ
スタイルよくなるよ
そんな程度のことを言われてもその気にならない。
辛抱して泳ぎ続けるなどとてもできない。
水泳をすることあるけど
ただただ泳いでいるのが単調で退屈
「なんど俺はこんなことをしているのだ」と
いつも考えてしまう。
ボクシングなどその気にもならない
ランニングをしたり、シャドウボクシングを繰り返したり
水も飲ましてもらえない厳しい減量したり
試合になれば、倒れるまで殴られたり
金が得られると言われても
その気にならない。
その痛さを乗り越えるなど
考えたこともない
想像するまえに駄目だ
だから、山登りが好きな人を尊敬してしまう。
あの重いバッグを担いでいる姿をみると「御苦労様」と言いたくなる。
黙々とプールで一時間も泳ぐ続ける人を「凄い」と思ってします。
「毎日泳いでいるのですか?」になってしまう。
ましてや
ボクシング選手のように痛いのを我慢して
戦い続けるなら
自分の常識を超えた存在になってしまう。
そんな怠け者で根性なしは
意外にも
格闘技、プロレスを見るのは好きなのです。
自分の代わりに運動をしてくれ
想像もできない根性をむき出しにし
体を鍛え上げ
嫌というほど痛めつけられる。
そんなことで自分が運動した気になるだけでも
十分に金を出してもいいかなと思ってしまうのです。
変でしょう。
でも、「そんなのおかしいよ」などと馬鹿な大人の分別でものを言わずに
「言えるね」と言ってあげてください。