あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
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「雲南の花嫁」

2008-11-01 19:31:29 | 日記
下高井戸の小劇場で映画を見てきました。

「雲南の花嫁」(チャン・ルイ監督)

一時話題となった「雲南」シリーズの一本

イー族の若い夫婦のやりとり

内容としては雲南省のある地方では

結婚しても3年間は夫婦生活ができない。

そんな因習の中、若い夫婦は我慢できない。

そして、トラブルを乗り越える

そんな話

そんな因習をぶち破れというメッセージは弱く

美しい自然の中に溶け込む若い夫婦の

肢体と嫉妬、若いなどを放り込んでいる。

それだけの内容で

上等な思想がある映画とはいえないけれど

そんなことより

主演の女優の活力ある演技

そして、素敵な田園と古い家並

それだけで十分

そんな映画でした。

赤い衣装が素晴らしい。

そして、中国映画は「芙蓉鎮」(監督が最近亡くなりましたね)

から、チャン・イーモー

そして、次のステップに登りましたね。

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「ジャッジ2共犯」

BSで見ました。

少女を殺害した

何をやってもうまくいかない若者二人の

犯罪と裏切り

そんなことを裁判官の目で描きます。

事実の展開は裁判の形式で明らかになります。

法廷劇ですね。

でも一時間で処理するのは大変です。

脚本の段階で、殺害された少女が描かれていないのは

意図的でしょうが、ちょっと違和感があります。

きっと、映画評論家の中で、賛否両論あるでしょう。

南の島の生じる差別、いじめなどの問題を取り込んでいます。

極めて真面目な映画で

一つの事実の背景には今日的な問題があることを示します。

第一シリーズからの変化とすれば

主演の西島が老けたことでしょうか。

演出家の演技プランでしょうか、

硬い表情ばかりで余裕が見えない。

まあ、それはそれ、

このシリーズ順調に見ています。

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「潮騒」(吉永小百合主演)

日本映画専門チャンネルで見ました。

昭和40年代の映画製作の雰囲気を感じる映画です。

海難シーンもありますが特撮は未熟

脚本も荒削り

でも、この程度のものでも満足していたのですね。

ずいぶん古い映画ですから

清純は派女優を裸にさせるわけにはいかなかったのでしょう。

吉永小百合の裸体を見せません。

それはそれでかまわないのですが

浜田光夫が信次を演じますが

こちらも漁師という体型をしていません。

ですから、三島由紀夫が描こうとした海女と男は、

すいぶんひ弱な作り物なのですね。

この映画いろいろな女優でリメイクされていますが

海の少女、海の男という基礎体力がないので

例の嵐の日に船を救い出すシーンでも

泳ぎができるとは想像できない体格なのです。

まだまだ、当時も(今も)

肉体で演技できるイケメンは登場していなかったのですね。

そんな上手な嘘と「おかしくない」俳優で作ってもらいたいですね。


今日も起きました。でも少々寝坊

2008-11-01 06:55:31 | 日記
昨晩、阿久 悠の記念番組を再放送していました。

前回、見ることができなかったので・・

そんなことでちょっと寝不足・・・・

私がもし、彼の作詞した好きな曲を一曲だけと言われたら

ためらわず言いますね。「ジョニーへの伝言」です。

飲み屋のマスターらしき男

踊り子が、相手の男を待っている。

そして、男は登場しない。

それじゃ、私は出かけるわ

そんな状況の中の女性の強さをあっさりと描いています。

舞台構成と女性の気風のよさがいいですね。

高橋眞梨子も大好きですし

名曲ですね。

トランクを提げた

派手なシャツを着た女性の姿が浮かびますね。

現役時代、この歌をカラオケで歌いました。

この曲、相当に短い曲なのです。それがいい。

この曲が「五番街のマリー」ではないかという伝説がありますが

今度はマリーが登場しない。

伝説ができる曲なのですね。

ちなみに最近、特に思い入れが深くなったのは

「ちあきなおみ」ですね。

消息不明なんだそうですが

どうしているのでしょうか?

彼女のファンは想像以上に多く

演歌が好きなおじさん達の中では特別の存在なのですね。

わかります。

彼女は独特の世界観を作り上げる歌手ですし

美空ひばりがうまさが前面に出る歌手だとすれば

個人的情感が先に出る歌手ですね。

歌を聴いていると

この歌手、自分の思い出の中のある

状況を切り取って思い出していると思えるのです。

圧倒的な迫力に圧倒されることもありますね。

「朝日のあたる家」とか「ビギンザビギン」

のような他の歌手が歌い始めた曲もいいですね。

彼女の一曲は「喝采」を別格とすれば

「赤とんぼ」でしょうかね。

都会の片隅で生きる仲間とのつながりとか

飲み屋を閉めて国に帰る

そんな哀歓がいいですね。