あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

退屈もなぜか身のうち春近し  あきオジ

2012-02-12 04:58:55 | 日記
ひらがな。口語体。擬態語。それがこだわり。
でも、そう簡単ではありませんね。

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そうぞうしい音もなくて春近し  あきオジ

(卒業した若者は、下宿を出ていきます。ご苦労様です。)

いまどきは雪解けまちて薪を入れ  あきオジ

物語一人で動く春の香よ  あきオジ

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句は、どこで作りますか?そんな問いかけがありました。それは、その場の思いつきです。書きためることもしません。そんな面倒なことは性分にあいません。ですから、吟行などありませんし、句会にも行ったことがありません。当然、師もなく、結社加入もありません。その気楽さを楽しんでいます。ですから、句の常識や時制の歪み、脈絡のなさなどが気になりますが、そんなことは気にしないことにしています。振り返りから気になるのです。振り返らないから反省もないのです。いつか、その気になったら、そうしましょう。いまは、その時期ではありません。そんな気がしています。

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そつたあたまが夜更けた枕で覚めて居る  放哉

あついめしがたけた野茶屋  放哉

すつかり病人になつて柳の糸が吹かれてゐる  放哉

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私は山頭火だけでなく一茶もそうですが、動物を素材にした俳句は好きではありません。本当の姿とはかけ離れた人間の身勝手な思いこみによる句が多いと思っているからでしょうか。ですから一茶の雀や馬を素材にした句は、「しかたなし」に取りあげますが、多くのばあいは、パスです。人の一方的な思いこみの疑似表現のいやらしさを感じるからなのでしょうか。子犬をみて、「ああ、可愛い」といって抱き寄せようとしたら、噛みつかれた。それならいいような気がします。でも、その微妙さ、輪待ってわかってもらえるでしょうか。

まあ、いいか。

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豆まきを忘れて笑う老夫婦  あきオジ

2012-02-12 04:39:22 | 日記
節分草文字板のごとく春を告げ  あきオジ

記憶した春とは違う花が咲き  あきオジ

おいそれとひっぱい出せない春を待つ  あきオジ

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今日は「みなとみらい」の春の写真
そして「林家たい平」の独演会です。

更新も終わりますので、一気に出発です。
こんなときは老人を演じるのを忘れています。

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安か安か寒か寒か雪雪  山頭火

霜夜の寝床がどこかにあらう  山頭火

鉄鉢の中へも霰  山頭火

落葉の、水仙の芽かよ  山頭火

(形式を壊すことで新しい地平が生まれる。そんな単純なことを誰もが気付きながら新しい世界を生まない。きっと、その努力をしているけれど、今はうずもれている。そんな俳人がいるのでしょうね。)

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書家の作品は歴史に残らないけれど、素人に徹した人の書なら、残ることもある。それと同じように、現代俳人の句は消えてしまっても、うずもれていた句は掘り起こされることもありますね。そのような俳人は生まれてきたのが早すぎたのしょうかね。そんな句を探すのも面白そうですね。まあまあ、能力ないのにあれこれ手を出したり評論することはやめましょう。

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流れ雲それだけ残し春になり  あきオジ

2012-02-12 04:21:53 | 日記
昭和記念公園です。
春は足元まできていますね。
来週はラン展です。


もう、残された時間は限られています。
足りない部分は想像力で膨らませていきましょう。

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何もない日にもなれて春遠し  あきオジ

待つことになれて時計は春をさし  あきオジ

(俳句などと面倒なことは考えたことはありません。日記代わりのメモに近いのでしょうかね。)

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磔刑や日本の芭蕉廣葉垂り  山口誓子

枯草に火夫が捨て去る火屑かな 水原秋桜子

露散るや提灯の字のこばんは  川端茅舎

(現代俳人の句を選んでいるうちにいらいらしてしまいました。年寄りはこらえ性がなくていけませんね。)

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