あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

提灯もやぶれて春節忘れ去り  あきオジ

2012-02-14 06:06:42 | 日記
中華街も春節が終わりましたね。
中国からきてどのような苦労をしてきたのか
想像もできませんが、
当人しか分からないせつなさがあるのでしょうね。

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そこそこ健康で好奇心もそれなりにある。
そんな状態がいつまで続くのでしょうかね。

残された時間、自分が自分であることを確かめる。
そんな大げさなものではなくてもいいのですが
丁寧な過ごし方をしたいですね。

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春もややけしきととのう月と梅  芭蕉

鶯や餅に糞する縁の先  芭蕉

(最近、芭蕉の句から選ぶのが大変になりました。そんな時期もあるのですね。立派な作品もあるのでしょうが、「通俗」「定番」という印象しか残らない句が気になるのです。「奥の細道」に並んだ句は代表句が並んでいるので「さすが芭蕉」と思うのですが、「芭蕉全句集」にある膨大な句の中で気になるのはごくわずかなのですね。教養人の体裁のいい句としか思えないのです。そんなときはそのままにしておくことにします。)

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菜の花の帯がつづく砂丘あり  あきオジ

目を閉じて雪を降らせる最上川  あきオジ

ああそうかそれもあったか雪溶ける  あきオジ



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いまはただ梅だけ残る曲がり角  あきオジ

2012-02-14 05:51:21 | 日記
みなとみらいの大道芸会場です。
楽しい日曜日ですね。

いい表情の人たちを写真にしたいですね。
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ここに白髪を剃り落として去る  山頭火

(きっと、山頭火にとっては覚悟を決めた日の句なのでしょう。印象に残る句です。もちろん潔さと言う意味ではなく、また、同じことを繰り返してしまうから山頭火、そんな意味なのです。山頭火に関しては疑い深いのです。)

あの雲がおとした雨にぬれてゐる  山頭火

それでよろしい落葉を掃く  山頭火

(この句、いいですね。このような句の周辺が気になりますね。この句だけでも山頭火は大切な俳人です。)

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桐ダンス遠い昔の物語  あきオジ

かたかたとタンス音するむかしかな   あきオジ

あのときは雪がちらつく午後でした  あきオジ

ありがたく雨をいただくときもあり  あきオジ

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揺れ動く水面に浮かぶ春があり  あきオジ

2012-02-14 05:32:19 | 日記
みなとみらいの大桟橋に入ってきた豪華客船です。

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咳をしても一人  放哉

(放哉の代表句ですね。世界一短い詩だも言われているそうです。でも、句集の中にあっても「はっとする」句ですね。素人にも「これまでは違う」と思いますね。でも、この句が特異なのでしょうか、他に、同じようなスタイルの句は見つけられません。これから、そのことを意識して探してみましょうかね。

また風だよ裏のおばあさん  放哉

(句稿にあったものです。説明がくどいと思ったのでしょうかね。)

元日いつもの風吹き  放哉

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新聞を読むこともなく春を待つ  あきオジ

旅に出る気配もなくて鞄引く  あきオジ

泣いている後ろむいたまま  あきオジ

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