あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

花菖蒲天を突くごと背をそらし  あきオジ

2012-06-15 06:46:43 | 日記
昭和記念公園の花菖蒲です。

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どうも説明言葉が悪い癖のようです。
まあ、いいか
それに気づけば、いつか消えるでしょう。

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笠にとんぼをとまらせてあるく  山頭火

投げ出してまだ陽のある脚  山頭火

雨ふるふるさとははだしであるく  山頭火

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思い入れそれもなけれど花菖蒲  あきオジ

追い掛けて雨降る夜は藪の中  あきオジ

なんとなくただなんとなく終わりたい  あきオジ

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なげやりな言葉って大切なのですね。
本当にながやりになったときには言葉にしませんからね。
言葉は体裁よく「ふっきる」ための道具であるような気もします。

私の利用法はそうです。
気の置けない友達に話したとしても
聞きたいように聞いているだけですし
話をする人も自分の物語に置き換えて話しているだけですからね。

繰りなら言葉にして句にすればいい。
そんな利用法ありまそうです。

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もうすこし何とかするか夜あける  あきオジ

2012-06-15 06:07:39 | 日記
隅田川の夕闇です。
隅田川からスカイツリーを見るのが、風物詩になりましたね。
そのようにして時代は変わっていくのですね。

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裏木戸出入りす朝顔実となる  放哉

もやの中水音逢ひに行くなり  放哉

咳をしても一人  放哉

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放哉の句はぶっきら棒に言いっぱなしを意図しているような気がします。感想や説明になってしまう言葉を排除し、説明も避けています。写真のように切り取った句が多いですね。素人の私は、その素っ気なさが好きです。技巧を見せないような作り方も好きです。山頭火と放哉は、象徴する存在になるのかもしれません。でも、それは歴史の決めることですし、それは凸凹な頼りないものなのです。それだから面白いのです。

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もう少し歩いてみるか五月雨  あきオジ

瀬戸内海船遠ざかる梅雨のなか  あきオジ

(この時期に思い出すは、四国の山からみた瀬戸内海の煌めきです。瀬戸内海を渡る鉄道、夕焼けの海、どれもこれも美しかったです。)

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老い深く自分の重さ確かめる  あきオジ

流れきてそして消えさる船の跡  あきオジ


花菖蒲晴れたらいいなと声合わせ  あきオジ

2012-06-15 05:42:57 | 日記
絵手紙を続けています。
この絵は最近のお気に入りです。

でも、絵だけで手いっぱい
文章まで書けません。
絵手紙に書く文章というのは
思うほど簡単ではないのです。
まあ、いいか
そのうち

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五月雨の降り残してや光堂  芭蕉

閑さや岩にしみ入る蝉の声  芭蕉

五月雨を集めてはやし最上川  芭蕉

(素人がいうことではありませんが、芭蕉の名句は「おくのほそ道」に凝縮されていますね。格調があり、堂々としておき、無駄がなく、練られた句であるように思えます。人それぞれ、読み方が違い、感想も違ってくるのでしょうが、私には旅の緊張感が名句を生んだのではないかと思うのです。評論することはやめましょう。私は。繰り返しアップする。その頻度が高いのが自分にとって名句だと思いこんでいるのです。けっこう、それが当たっているような気がします。)

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雨揺れるトンネル抜けて電車ゆき  あきオジ

紫陽花が轟音呑みこむ山の駅  あきオジ

さあ行こうなにもかもが霧の中  あきオジ

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今日過ぎて明日することもなき梅雨の中  あきオジ

島赤く燃えるごとき瀬戸内海  あきオジ

ざる蕎麦に読経ふりし深大寺  あきオジ