あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

葉書だすこともなくなり真夏なり  あきオジ

2012-06-29 05:54:49 | 日記
紫陽花もいつのまにか季節を過ぎてゆきますね。
湘南の海はサーファーで溢れているのでしょうね。
若いときにいっぱい経験を積み
失敗をし、立ち上がる。
その経験が豊かな老後にするのでしょうか。
でも、そう単純なものではありませんね。

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店じまい気にする年になりにけり  あきオジ

それはそれはそれで歩きだし  あきオジ

泣けばいいそんなものではあるまいに  あきオジ

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夕月のけばけばしさを秋の風  一茶

白露にまぎれ込だる我家哉  一茶

是がまあついのすみかか雪五尺  一茶

(この句がお気に入りの一つです。境涯をとりあげた一茶の句はいいですね。粗野な言葉を並べたりして新しさを出そうとしたり、弱者のしたたかさを背景にしたりするのも一茶でしょうが、このような淡々とした句が好きです。)

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理不尽な説明きいてテレビ消し  あきオジ

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余裕ができたら、江戸時代のいろいろな俳人の句を取りあげてみたいですね。





よくもまあここまできたかと山下る  あきオジ

2012-06-29 05:35:19 | 日記
昭和記念公園の日本庭園です。

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元気いっぱいの老人を振るまってみてもしかたないですね。
そこそこ老人が似合いそうです。

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握り飯両手で押し込む夏の川  あきオジ

激しくも逆らうことなく淵を抜け  あきオジ

あと少しそれもできずに席を立ち  あきオジ

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「剣客商売」のファンです。
放映されると必ず見ます。
50本ほど放映されるのですが
繰り返し見ているので、ほとんど筋を覚えています。

でも、繰り返し見るのは
台詞がしゃれているのと常連の俳優のやりとりが気が利いているからです。
このシリーズでけっこう間にあっていますね。

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富士を去る日焼けし腕の時計澄み  金子兜太

良き土に淑き女寝かす真昼かな  金子兜太

(この程度の言葉の「飛躍」ならば、なんとなく馴染めるのですが、言葉のコラージュになってしまうとついていけません。それだけ兜太の感性は軟らかいということなのでしょうかね。)

雲も石もない山なり現存す  金子兜太

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自分が感じる句を感じるままに
その程度のことで十分です。
無理をしません。
努力もしません。

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紫陽花が足元照らす蕎麦屋あり  あきオジ

2012-06-29 05:17:04 | 日記
昭和記念公園の紫陽花です。

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極月の大瀬を雨の通るなり  飯田龍太

種子蒔いて身の衰への遠くまで  飯田龍太

朧夜の雨気ほのぼのと虚空より  飯田龍太

(現代の代表的な俳人ですね。格調高く、品格があり、いいですね。でも、まだまだ鑑賞する気分にはなれません。ぼちぼち取りあげようと思います。)

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梅雨なれば小兵衛の暮らし羨まし  あきオジ

(「剣客商売」の主人公秋山小兵衛の暮らしに憧れています。)

なにもかも飽きて忘れて冬を知り  あきオジ

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とことん落語聞いて、「剣客商売」をみて、お絵かきをして
そんな気楽な老人になりたいと思うほど
人生は自分の都合のよいようにはなりませんね。

まあ、いいか。

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