

今期の直木賞候補になっていた小説で、先々週の北海道行きのフェリーで必死に読み終える。
直木賞発表前であったが、これは直木賞は無理やろなって感じたものだった。
奇相の画家伊藤若冲の人となりを新しい視点で描いた?小説であるが、あまりにも辛気臭かった(笑)
画業に没頭する余り、妻を自殺に追い込み、そのために生涯をかけて、義理の弟に恨まれる。
若冲はその後悔と自責の念を糧にして、ひたすら絵を描き続けるわけであるが、若冲の心理状態がじくじくと暗い。
まあ、アーティストというのは多かれ少なかれ変わりもんなんですが。
直木賞というより芥川賞みたいな内容ちゃう?これは。