10/7(木)9℃
おはようございます。
昨日に引き続き、この秋一番の冷え込みとなりました。
暑がりの私でも、最近少し痩せてスリムになったせいか、寒さが身に応えるようになりました。(誰だぁ、寄る年波って言ってるのは・・・・、一部当たりですけどね。)
今週末は湯来地区の秋祭り、湯来町伏谷地区にある大森神社では土曜日に奉納神楽が上演されるほか、日曜日にも同じ会場で「大森フェスタ」が開催されます。
日曜日に開催される大森フェスタは、地域で収穫された野菜やお米などを使ったお店がテントごとに並び、神楽殿では子ども神楽や鹿児島県霧島から招いた「霧島神楽」の上演、湯来ひょっとこ踊りほか色々。息抜きができると思いますので是非どうぞ。
今日の湯来に伝わる民話は「宵蜘蛛」です。
私の幼い頃に、祖母から「蜘蛛の糸」という話を聞かされ、”むやみに殺生をしたらいけん”と言われたことをこのタイトルから思い出しました。さてさて、皆さんの「蜘蛛」に対する思いはいかがでしょうか????????
むかーし、下水内に、五助という人が一人で暮らしていました。ある日の夕方から雨になり、晩には嵐になりました。
五助さんは、夜もふけたし、ボツボツ寝ようかと床を敷いていました。トントン、トントンと誰かが戸を叩いています。
「雨と風で難儀をして困っています。どうか、お助けください。」
と、女の声がするので、五助さんはそれは大変だろうと戸を開けて中に入れてやりました。
「ありがとうございます。うれしゅうございます」
雨にずぶ濡れになって入ってきた女の人は、二十歳前後の美しい人でした。
「私はこの夜更け、家に帰れんし、行く当てもありません」
「それはかわいそうじゃ、嵐が止むまでここにおりんさい」
「そんなら、いっそのことあんたの嫁さんにしてください」
五助さんはたまげて、
「まあ、まあ、そがあなことはできゃあせん。わしの家は雨露をしのぐだけの小さなあばら屋じゃけぇ、あんたみたいな人を嫁にするこたぁ、もってのほかじゃ」
「そがぁなことはありません。あんたさえよけりゃあ、どうしてもあんたの嫁にしてください」
と、本気で言うので
「それだけ言うのなら、それじゃあ、楽はさせられんが嫁さんになってくれ」
と言って、夫婦になって暮らし始めました。嫁さんは、朝早くから夕方までよく働くので、暮らしがだんだんよくなってきました。そのうち嫁さんは夜になると
「チョッと用事がありますけぇ」
と言って、どこかへ出かけて行くようになりました。そんな日が続くので、五助さんは心配になってきました。
「おかしなことじゃ、どこへ行くんか見届けてやろう」
五助さんは、ある晩こっそりと嫁さんの後をつけて行きました。嫁さんは、木のよく茂った森の中に吸い込まれるように入っていくと、姿が見えなくなりました。
森の中に入っていくと広場があります。よく見ると、その広場に蜘蛛が沢山集まってなにやら相談しています。耳をすませてよく聞くと、
「今宵、いよいよ五助の家を襲い、五助を食い殺すことに決める。天井から自在鍵を伝わってそっと家に入る。それから・・・・・・・・・・・・・・・」
これを聞いた五助さんはビックリ仰天して急いで家に帰りました。そして自在鍵の下の囲炉裏の火をどんどん焚いて待っていました。しばらくすると、
「ただいま帰りました」
と嫁さんの声はしましたが、戸も開かないし、姿も見せません。その時、スゥーっと自在鍵から蜘蛛が下がってきました。五助さんはこの時とばかり、鉄の火箸でハシッっと囲炉裏の中に叩き落しました。すると、火の中の灰がモクモクと立ち上がり部屋の中が煙だらけになりました。
しばらくして、囲炉裏の中を見ると大きな蜘蛛が焼け死んでいました。嵐の夜に来た美しい女の人は蜘蛛の化身でした。
この民話。いろいろなとり方のできる内容だとは思いませんか?
美しい女の人を見てもすぐには”一目ぼれ、のぼせなかった”五助さん。冷静さの必要なことを教えてくれたんでしょうね。私だったら・・・・・・・・・・・・、想像にお任せします。
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神楽の中にも「土蜘蛛」という演目があります。内容的には美女に扮した蜘蛛のお酌で殺されかかるみたいなものなんですが、いずれも「女性」には気をつけなさいということでしょうか?更に肝に銘じておきたいと思います。
では、今日も一日頑張ってみましょうかね。皆さんのご検討をお祈りします。
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おはようございます。
昨日に引き続き、この秋一番の冷え込みとなりました。
暑がりの私でも、最近少し痩せてスリムになったせいか、寒さが身に応えるようになりました。(誰だぁ、寄る年波って言ってるのは・・・・、一部当たりですけどね。)
今週末は湯来地区の秋祭り、湯来町伏谷地区にある大森神社では土曜日に奉納神楽が上演されるほか、日曜日にも同じ会場で「大森フェスタ」が開催されます。
日曜日に開催される大森フェスタは、地域で収穫された野菜やお米などを使ったお店がテントごとに並び、神楽殿では子ども神楽や鹿児島県霧島から招いた「霧島神楽」の上演、湯来ひょっとこ踊りほか色々。息抜きができると思いますので是非どうぞ。
今日の湯来に伝わる民話は「宵蜘蛛」です。
私の幼い頃に、祖母から「蜘蛛の糸」という話を聞かされ、”むやみに殺生をしたらいけん”と言われたことをこのタイトルから思い出しました。さてさて、皆さんの「蜘蛛」に対する思いはいかがでしょうか????????
むかーし、下水内に、五助という人が一人で暮らしていました。ある日の夕方から雨になり、晩には嵐になりました。
五助さんは、夜もふけたし、ボツボツ寝ようかと床を敷いていました。トントン、トントンと誰かが戸を叩いています。
「雨と風で難儀をして困っています。どうか、お助けください。」
と、女の声がするので、五助さんはそれは大変だろうと戸を開けて中に入れてやりました。
「ありがとうございます。うれしゅうございます」
雨にずぶ濡れになって入ってきた女の人は、二十歳前後の美しい人でした。
「私はこの夜更け、家に帰れんし、行く当てもありません」
「それはかわいそうじゃ、嵐が止むまでここにおりんさい」
「そんなら、いっそのことあんたの嫁さんにしてください」
五助さんはたまげて、
「まあ、まあ、そがあなことはできゃあせん。わしの家は雨露をしのぐだけの小さなあばら屋じゃけぇ、あんたみたいな人を嫁にするこたぁ、もってのほかじゃ」
「そがぁなことはありません。あんたさえよけりゃあ、どうしてもあんたの嫁にしてください」
と、本気で言うので
「それだけ言うのなら、それじゃあ、楽はさせられんが嫁さんになってくれ」
と言って、夫婦になって暮らし始めました。嫁さんは、朝早くから夕方までよく働くので、暮らしがだんだんよくなってきました。そのうち嫁さんは夜になると
「チョッと用事がありますけぇ」
と言って、どこかへ出かけて行くようになりました。そんな日が続くので、五助さんは心配になってきました。
「おかしなことじゃ、どこへ行くんか見届けてやろう」
五助さんは、ある晩こっそりと嫁さんの後をつけて行きました。嫁さんは、木のよく茂った森の中に吸い込まれるように入っていくと、姿が見えなくなりました。
森の中に入っていくと広場があります。よく見ると、その広場に蜘蛛が沢山集まってなにやら相談しています。耳をすませてよく聞くと、
「今宵、いよいよ五助の家を襲い、五助を食い殺すことに決める。天井から自在鍵を伝わってそっと家に入る。それから・・・・・・・・・・・・・・・」
これを聞いた五助さんはビックリ仰天して急いで家に帰りました。そして自在鍵の下の囲炉裏の火をどんどん焚いて待っていました。しばらくすると、
「ただいま帰りました」
と嫁さんの声はしましたが、戸も開かないし、姿も見せません。その時、スゥーっと自在鍵から蜘蛛が下がってきました。五助さんはこの時とばかり、鉄の火箸でハシッっと囲炉裏の中に叩き落しました。すると、火の中の灰がモクモクと立ち上がり部屋の中が煙だらけになりました。
しばらくして、囲炉裏の中を見ると大きな蜘蛛が焼け死んでいました。嵐の夜に来た美しい女の人は蜘蛛の化身でした。
この民話。いろいろなとり方のできる内容だとは思いませんか?
美しい女の人を見てもすぐには”一目ぼれ、のぼせなかった”五助さん。冷静さの必要なことを教えてくれたんでしょうね。私だったら・・・・・・・・・・・・、想像にお任せします。
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神楽の中にも「土蜘蛛」という演目があります。内容的には美女に扮した蜘蛛のお酌で殺されかかるみたいなものなんですが、いずれも「女性」には気をつけなさいということでしょうか?更に肝に銘じておきたいと思います。
では、今日も一日頑張ってみましょうかね。皆さんのご検討をお祈りします。