三流読書人

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ドングリ小屋住人 

フランスの若者と労働者に乾杯!!!

2006年04月18日 20時01分27秒 | 教育 

フランスのシラク大統領は10日、この数ヶ月フランス中を揺るがせてきた、「新雇用政策(CPE)」の撤回を発表しました。
同日夜、反対運動を進めてきた労働組合代表や学生、高校生組織は「歴史的な勝利」「労働者と学生・高校生の一致した行動による成功」などと述べました。
CPEというのは、青年雇用を促進するためとして、労働者を新規に採用する場合、企業に社会保障負担分の3年間の免除を与え、自由に解雇できる期間を26歳未満については通常1~3ヶ月から2年間にするというもの。
今年ドビルバン首相がCPEを突然発表、3月9日に国会で成立していました。
労働総同盟などの労組と、学生・高校生組織の呼びかけで2月から全国で反対のデモ・集会を繰りひろげ、3月28日と4月4日にはCPE撤回を求めて300万人がデモに参加しました。
当初7割以上がCPEに賛成していましたが、反対運動開始から1カ月でCPE反対が7割に逆転しました。
反対運動を展開してきた労組や学生・高校生組織の代表らは、CPEを法律の廃棄まで警戒を緩めない姿勢を示しています。

なにより労働組合や学生・高校生の運動が政府の政策をひっくり返したということに感動します。
この民衆や若者の底力、フランスの民主主義の歴史を感じさせられました。
日本も負けずに頑張りたいものです。
小泉チルドレンのような連中に国の政策の決定権を与えてはいけないのです。
デモでもストライキでも民衆の総力を挙げてごまかしを見抜き、私たち自身の手で悪政を糺さねばと思います。