「日朝平壌宣言」
「日朝平壌宣言」は、2002年9月に小泉純一郎首相(当時)と北朝鮮の金正日朝鮮労働党総書記が平壌での首脳会談で署名し、04年5月の会談で「日朝関係の基礎」として再確認したものです。
宣言は,核問題や拉致問題を含む日朝間の当面の諸問題とともに、過去の植民地支配かかわる歴史問題について、解決の目標と方向包括的に示した文書である。
核問題の解決については「関連するすべての国際的合意を遵守する」と明記。核問題やミサイル問題を含む安全保障上の諸問題について、関係国間の対話の促進によって解決を図ることを確認した。
拉致問題については、北朝鮮側が「このような遺憾な問題が再び生じることがないよう適切な措置をとる」と約束。日本側は過去の植民地支配について「痛切な反省と心からのお詫びの気持ち」を表明し、国交正常化の経済協力を約束した。
「六カ国協議」
「六カ国協議」とは、朝鮮半島の非核化を目標に、中国を議長国に、北朝鮮、韓国、米国、日本、ロシアが参加する協議のことです。二〇〇三年八月に第一回会合が開かれた。
〇五年九月に発表された第四回会合の共同声明では、六カ国協議の目標が「平和的な方法による朝鮮半島の検証可能な非核化」であることを確認。北朝鮮は「すべての核兵器及び既存の核兵器を放棄すること」を約束しました。
これに対して米国は「朝鮮半島において核兵器を有しないこと」と、北朝鮮に対し「核兵器または通常兵器による攻撃又は侵略を行う意図を有しないこと」を確認した。
又北朝鮮と日本は「平壌宣言に従って、不幸は過去を清算し懸案事項を解決することを基礎として、国交を正常化するための措置を取ること」を再確認している。
以上のような内容を骨子とした確認がなされている中での今回の核実験である。