三流読書人

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ドングリ小屋住人 

米、新型核兵器構想

2006年10月25日 08時49分07秒 | 平和


【 米国政府が二十一世紀中、長く使える新型核兵器の開発構想「コンプレック2030計画」を発表した。米ソ対決時代以来保持されている六千発の旧来型核兵器に代えて、2千二百発にのぼる、より小型の新型核兵器を開発し、長期に配備しようというものである。 
 核兵器の開発・実験・製造・保管・解体を一手に受け持つ米政府エネルギー省核兵器部門の「国家核安全局」ダゴスティーノ局長が十月十九日発表した。核兵器問題を長年追いかけているウォルター・ピンカス記者が、ワシントンポスト紙上で報じた。 
 北朝鮮の核実験で国連をはじめ、世界的にこれほど非難が集中しているさなかの発表だ。おかしいではないかと思った。 
 朝鮮半島非核化宣言をふみにじる北朝鮮の核実験発表と核兵器保有への踏み込みは、当然の国際的告発を受けている。その最中に核兵器を使った前歴を持つ唯一の国米国は、二十一世紀中長く使える新世代の核兵器にすべてとりかえる、おまけに核兵器の開発施設も、古くなったから全面的に大改造すると宣言したのである。 
 核兵器に対する米国政府の態度の、この厚かましさよ。他方、このニュースが、わが国ではほとんど報道もされない状況をいぶかる。視野を狭くせず、世界の動きを複眼的に冷静に見る必要がある。過去のわが国の歴史がその必要を十二分に教えているはずだ。(針)】 

 10月4日付『しんぶん赤旗』「新型・核兵器構想の厚顔」と題する囲み記事である。 この記事のとおり、他紙ではまだ報道されたのを見ていない。テレビなど他のメディアもそうである。
 北朝鮮の核実験は許せない。が、アメリカは何をやっても良い、ということになるのか。