伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

小泉講演会詳細/謎の衝撃音続報

2016年02月11日 | いわき市
 共産党の会議があって郡山市のユラックス熱海に出かけました。

 たいがい自分が運転して出かけるのですが、今日は同乗して出かけたため、念願の常磐自動車道から見た安達太良山の写真を取ることができました。



 雪をかぶった姿が季節を伝えてくれます。

 磐梯熱海付近も雪が少なくて、心配することなく会場に到着できてホッと胸をなでおろしました。

 さて、昨日の小泉元首相を迎えた講演会は、朝刊で報道されていましたね。昨日は簡単に紹介していましたが、少し詳しく紹介してみたいと思います。

 主催したのは、「福島県内の全原発の廃炉を求める会」で、私は3階席で聞いていましたが、4階席にも人の姿を見たことを考えると、1,700人に近い人が参加したということになると思われます。



 さて小泉元首相のお話を大胆に要約するとこんな感じ。

 首相時代には原発政策を進めてきたものの、これは原発推進派の原発は安全、安い、クリーン、そしてプルトニウムを利用することで文明生活を維持できるという専門家たちの説明を鵜呑みにしていたが、原発事故後、自分なりに勉強してみると、これは全て「ウソ」だと分かった。不明を恥じて改め、「廃止しなければならない」と言っていた大勢の方立ちといっしょに行動しなければならないと思っている。

 原発は多重防護で安全だと言い、原発の恩恵とリスクを天秤にかけて判断するべきだという人たちがいるが、リスクがあるからこそ日本では原発はいかんものだし、電源立地交付金など税金を「どれだけつぎ込んでいるか」考えれば原発は決して安くなく、また安全策を講じればコストも上がり「原発は金食い虫」だ。

 そしてもっとも大きな問題は「核のゴミを処分するとことがない」ことだ。

 原発がクリーンだというのもウソで、大量の冷却水を運ぶ配管には貝などが付着するため、これを除去する薬剤を入れた水を海に放出している。

 また、総理が決断すれば、日本だけでなく、世界の英知を結集してコストが安く、安全なエネルギー源を作ることができる。だからこそ総理の決断が必要で、これまで電力がじゃまをしてきた自然エネルギーへの転換を様々な方策をとって実現すべきで、原発ゼロは、空想でも、幻想でもない。

 ドイツは原発ゼロを宣言したが、現実にはまだ動いている原発がある。日本は宣言をしなくても、原発ゼロを体験してきた。このことから考えれば、原発ゼロは実現可能な夢の事業で、めずらしく与野党が協力して世界のお手本になることができる事業だ。

 こんな夢のある事業はない。いつか原発ゼロという首相が出来るかもしれない。原発ゼロの国へいっしょにがんばりましょう。


 おっしゃっているのはその通り。小泉首相とは政治的立場も、政策的立場も違うとは思いますが、原発ゼロの日本という一点では、こうした方々とも広く手を結ぶことができると考えると、展望が大きく広がってきます。

 小泉元首相の後に話した芥川賞作家の玄侑宗久さんも、「複雑な気分。郵政民営化に反対し、小泉元首相のすすめたネオリベラリズムが日本を壊したと思っている。ただ不明を恥じるとも言っていた」と新著を語っていました。

 でも小泉元首相だからこそ話を聞きたいと思って会場に足を運んだ方々も多いでしょうから、その広がりの大きさは原発ゼロの力になるだとうと思います。

 この講演会は最後に、「福島から原発をなくすために、県知事が県民運動の先頭に立って奮闘することを強く求めます」とする決議を確認しましたが、その実現は政権の決断にあると思います。強くせまって行かなければと思います。

 そういえば、2月8日の2度にわたる衝撃音で、いわき市田人町石住に住む人に聞きました。

 「あの音、どちらから聞こえた」。その人は「足元から聞こえて、また大きい地震がくるかと思った」というのです。我が家の西方から音が聞こえたという合致する話です。

 2011年4月11日と12日に、新たに露出した塩ノ平断層を震源とする地震がおきる前、朝、愛犬の散歩に出かけると西方に、「ドーン」という発破、あるいは高所から落ちた岩石が地面に激突した時の衝撃音のような音を毎日、またひんぱんに聞いていました。この時、揺れはともないませんでした。

 遠野町石畑に住む人は、この音が庭先あるいは自宅に続く山林から聞こえ、生きた心地がしなかったと言っていました。

 こうして考えると、今回の衝撃音も断層由来の何かの現象なのかな、とも思えてきます。ただその音量は2011年のそれとは全く別物です。

 今回の音は、ツイッターでは福島市や会津、茨城方面でも聞いたという方おり、かなり遠くまで聞こえたようです。私自身がこの音を聞いたのは市議会の控え室ですし、市内でも中央台、小名浜、常磐など広範に聞こえています。2011年のそれは、遠野の上遠野猫塚あたりでは聞こえても、常磐まで聞こえていなかったようです。それだけ今回の衝撃音の規模が大きいということになります。

 いずれにせよ私のは単に想像に過ぎず、現実の原因は不明。誰か専門家がこの謎を解き明かしてくれないかな・・。

 今朝、カシラダカ上手に撮れました。



 ウソも木の芽を食べに来ていました。

 


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