イノシシ被害に対する報奨金の予算が枯渇するというので、次のような要望書をまとめ、生活環境部長に提出し、懇談しました。
2014年1月9日
いわき市長
清水敏男 様
イノシシ捕獲の報奨金の支給を狩猟期終了まで継続できるよう
有害鳥獣駆除事業費を増額補正すること等について
日本共産党いわき市議団
団 長 伊藤 浩之
幹事長 渡辺 博之
副幹事長 高橋 明子
副幹事長 溝口 民子
市内での有害鳥獣、特にイノシシによる被害が継続・拡大する中、本市ではイノシシ捕獲に対する報奨金制度を創設することによって、人員の減少・高齢化がすすむ狩猟者に意欲を持ってイノシシ捕獲に取り組んでいただけるよう措置をしてきました。
こうした制度は、原発事故でイノシシの肉からセシウムが高濃度に検出される事例が散見されるなど食用に適さない状況が広がる中、狩猟者が意欲を保持しながらイノシシの捕獲に取り組むうえで、その動機付けをする制度として引き続き大切な役割を担うことになることは間違いありません。
ましてや現在、狩猟期中でありかつその肉が食用に適さず狩猟による恩恵が全くないことを考えれば、報奨金の枯渇により捕獲が中断してしまうことは火を見るよりも明らかです。
そうした時に本年度、1,500頭分予算措置された有害鳥獣駆除事業費は本年1月6日の捕獲申請を持って事業費が枯渇し、今後、捕獲されることがあっても、何らそれに対する代償がない状況になりました。
有害鳥獣駆除の目的は、自然界における鳥獣の個体数を適正に保つことによって人間と鳥獣との軋轢をなくし共存を図ることにあります。捕獲の目標頭数は近年、年間数百頭から1,500頭に拡大されてきました。しかし、現状においても地域住民と有害鳥獣特にイノシシとの軋轢は、減ずるどころか拡大する傾向があり、しかも人的被害が懸念される深刻な事態に立ち至っていると言わざるを得ない状況があります。
山を背負った人家に夜間イノシシが下りてきて住宅周辺をくまなく掘り起こす事例が発生したり、まだ明るい時間帯に庭先の畑をイノシシが横切って行ったなど、住民とイノシシの活動時間と活動地域が重なり、偶発的な人的被害が発生しかねない事例も伝えられています。
こうしたことを踏まえればイノシシの個体調整の到達点はまだまだ不十分な状況にあり、さらに捕獲頭数を増やして個体調整を実施し、イノシシをはじめとした有害鳥獣の個体調整を速め、できるだけ早い時期に有害鳥獣の被害がなく安心して暮らせる地域社会の達成をすることが求められていると考えます。
また報奨金がないために捕獲がストップした場合、春以降の農業被害の拡大が懸念されることから、この面からも狩猟期におけるイノシシ捕獲の継続が望まれます。
従って以下の事項について要望いたします。
1 本年度枯渇してしまった有害鳥獣駆除事業費を増額補正し、本年度狩猟期に見込まれる捕獲頭数に見合った予算規模に拡大すること。
2 有害鳥獣の駆除目標については現在1500頭とされている。2年連続、目標数を捕獲したもとでも農業等への被害が継続していることから、来年度以降の捕獲目標を再検討し拡大すること。
3 来年度の予算編成にあたっては、前項による目標に必要な予算措置をはかること。
以上
この申し入れに対して生活環境部長は、「イノシシ被害対策として個体調整が注目されているが、山の整備やえさになるものを放置してイノシシを呼び込まないなどの環境整備、また(電磁柵などの)防除策をとることが大切」としました。
これに対し、一つは現時点で捕獲が中断することで春先からの被害の拡大が懸念されること、もう一つは、被害が拡大している現実から、現在の捕獲目標が低すぎると指摘。また、個体調整で被害を抑えることを目的にした予察制度を導入した際、前年度捕獲実績を参考に被害が抑制されるまで捕獲目標を拡大していく考え方を示していたことをあげながら1500頭の目標に上積みした目標を持ち、それに見合った予算措置をとることを重ねて求めました。
今日の懇談は、「市長に要望を伝える」ことで終わりましたが、イノシシ被害の防止のためにも、今年度予算の追加確保と来年度の予算拡充の実現をさらに求めていきたいと思います。
2014年1月9日
いわき市長
清水敏男 様
イノシシ捕獲の報奨金の支給を狩猟期終了まで継続できるよう
有害鳥獣駆除事業費を増額補正すること等について
日本共産党いわき市議団
団 長 伊藤 浩之
幹事長 渡辺 博之
副幹事長 高橋 明子
副幹事長 溝口 民子
市内での有害鳥獣、特にイノシシによる被害が継続・拡大する中、本市ではイノシシ捕獲に対する報奨金制度を創設することによって、人員の減少・高齢化がすすむ狩猟者に意欲を持ってイノシシ捕獲に取り組んでいただけるよう措置をしてきました。
こうした制度は、原発事故でイノシシの肉からセシウムが高濃度に検出される事例が散見されるなど食用に適さない状況が広がる中、狩猟者が意欲を保持しながらイノシシの捕獲に取り組むうえで、その動機付けをする制度として引き続き大切な役割を担うことになることは間違いありません。
ましてや現在、狩猟期中でありかつその肉が食用に適さず狩猟による恩恵が全くないことを考えれば、報奨金の枯渇により捕獲が中断してしまうことは火を見るよりも明らかです。
そうした時に本年度、1,500頭分予算措置された有害鳥獣駆除事業費は本年1月6日の捕獲申請を持って事業費が枯渇し、今後、捕獲されることがあっても、何らそれに対する代償がない状況になりました。
有害鳥獣駆除の目的は、自然界における鳥獣の個体数を適正に保つことによって人間と鳥獣との軋轢をなくし共存を図ることにあります。捕獲の目標頭数は近年、年間数百頭から1,500頭に拡大されてきました。しかし、現状においても地域住民と有害鳥獣特にイノシシとの軋轢は、減ずるどころか拡大する傾向があり、しかも人的被害が懸念される深刻な事態に立ち至っていると言わざるを得ない状況があります。
山を背負った人家に夜間イノシシが下りてきて住宅周辺をくまなく掘り起こす事例が発生したり、まだ明るい時間帯に庭先の畑をイノシシが横切って行ったなど、住民とイノシシの活動時間と活動地域が重なり、偶発的な人的被害が発生しかねない事例も伝えられています。
こうしたことを踏まえればイノシシの個体調整の到達点はまだまだ不十分な状況にあり、さらに捕獲頭数を増やして個体調整を実施し、イノシシをはじめとした有害鳥獣の個体調整を速め、できるだけ早い時期に有害鳥獣の被害がなく安心して暮らせる地域社会の達成をすることが求められていると考えます。
また報奨金がないために捕獲がストップした場合、春以降の農業被害の拡大が懸念されることから、この面からも狩猟期におけるイノシシ捕獲の継続が望まれます。
従って以下の事項について要望いたします。
1 本年度枯渇してしまった有害鳥獣駆除事業費を増額補正し、本年度狩猟期に見込まれる捕獲頭数に見合った予算規模に拡大すること。
2 有害鳥獣の駆除目標については現在1500頭とされている。2年連続、目標数を捕獲したもとでも農業等への被害が継続していることから、来年度以降の捕獲目標を再検討し拡大すること。
3 来年度の予算編成にあたっては、前項による目標に必要な予算措置をはかること。
以上
この申し入れに対して生活環境部長は、「イノシシ被害対策として個体調整が注目されているが、山の整備やえさになるものを放置してイノシシを呼び込まないなどの環境整備、また(電磁柵などの)防除策をとることが大切」としました。
これに対し、一つは現時点で捕獲が中断することで春先からの被害の拡大が懸念されること、もう一つは、被害が拡大している現実から、現在の捕獲目標が低すぎると指摘。また、個体調整で被害を抑えることを目的にした予察制度を導入した際、前年度捕獲実績を参考に被害が抑制されるまで捕獲目標を拡大していく考え方を示していたことをあげながら1500頭の目標に上積みした目標を持ち、それに見合った予算措置をとることを重ねて求めました。
今日の懇談は、「市長に要望を伝える」ことで終わりましたが、イノシシ被害の防止のためにも、今年度予算の追加確保と来年度の予算拡充の実現をさらに求めていきたいと思います。
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